5-1 210307 豊橋教室、開講！

セカンドライフを子供たちのために何かしてあげたいと、とても暖かいお申し出を頂きました。

嘉陽さん、今後とも宜しくお願いします！

講師陣は、年代・性別・職業そのほかさまざまなバックグラウンドを持つ、素敵なメンバーにご参加いただいております。

この多様性が、子どもたちにとっていい刺激になることと思います。

さて、今回は初回ということで、なぜわたしが地元豊橋に無料塾を立ち上げたいと思ったかについて、少しお話したいと思います。

これまで言語化したことが一度もないため、拙い内容だと思いますが…宜しければお付き合いください。

豊橋で無料塾を開講した理由をひとことで言うなら、「郷土こそが私たちの祖国である」という信念を抱いているからです。

美しい自然、豊かな人々の営み、そして地場の人々との暖かい交流…

こういった原体験が、郷土に対する言い知れない愛着をはぐくみ、大人になってもその人自身の太くて強いバックボーンとなって、人生を支えてくれるものだと考えています。

私が故郷・豊橋市で得た素敵な体験は語りつくせませんが、

今日はその中でも強く印象に残っているお話しを、一つだけご紹介したいと思います。

実家の近所にあった、和菓子屋さんのお話です。

今から20年以上前、

私の実家と私の通っていた保育園までの距離は近く、園児の足でも歩いていける程度のものでした。

私は、弟と一緒に、母に付き添われて通園しておりましたが、その道中に

たいへん人の良さそうな老夫婦が経営する、小さな和菓子屋さんがありました。

手づくりの暖かみがある四季折々の和菓子を100円前後で置いていたお店で、

母は時々、帰りの道すがら、家族みんなの和菓子を買ってくれました。

家族4人、一度に4つです。

そうすると、ご夫婦は私と弟にニコニコしながら話しかけて、

「あなたたち兄弟はかわいいから、1つずつおまけしてあげるね」

と、いつも和菓子をもう2つ、おまけしてくれました。

当然、母は毎回申し訳なさそうに遠慮するのですが、老夫婦は「いいからいいから」と、

和菓子をサッと包んで、渡してくれるのでした。

幼かった私は、その時は「ラッキー！」くらいにしか思っていませんでしたが、

中学生になったころでしょうか、あることに気づきました。

母が一度に買う和菓子は4つ。

一つが100円程度ですから、一度に買う和菓子はせいぜい500円程度です。

そんな客に、毎回和菓子をもう2つも「おまけ」していたら、お店の利益はどう考えてもほとんど残らないのです。下手をしたら赤字です。

このとき私は、「自分は知らないうちに地域の方に育まれ、愛情を注がれながら大人になったのだ」と、急に気づかされました。

その時覚えた驚きと故郷への感謝の念は、いまも少しも薄れていません。

こうした素敵な体験が、故郷・豊橋ではとても多かったと思います。

今更、お世話になった方々全員に恩返しをすることはできませんが、今度は私が愛するこの故郷の子供たちに、故郷に育まれるという感覚・体験を味わってほしいと思い、

教室を立ち上げました。

私たちの教室が、地域の子供たちにとっての小さな「故郷」となれば、

こんなに嬉しいことはありません。

さてさて、

本教室ですが、当座の目標は【生徒10名】としております。

正直に活動を続けていれば、近いうちに達成できるかな？と考えております。

また豊橋教室では、引き続き以下の通り募集をしております。

①　生徒。

小学1年生～高校3年生まで。勉強する意欲のある子は、誰でも歓迎です！

※講師の方は、予想以上のご人数からご応募いただきましたため、いったん募集を停止しております。生徒が増えてまいりましたら、またお知らせいたします。

②  勉強場所。

遠方のこどもたちでも通いやすいように、駅前近くで勉強場所を貸していただける方を募集しております。

小さいときに通っていた場所は、なぜか強く印象に残ると思っています。

大人になった子供たちが、自分たちは地域の方々に育まれていたのだと感じられるように、地域の方のご厚意で勉強場所をお借りできれば、これ以上ない喜びです。

③　【今週のひとこと】。

豊橋教室では、好きな言葉、好きなセリフ、格言を週替わりで掲示したいと思っています。子供たちや、私たちにとってもいい刺激になると思いますし、その言葉を心に刻んでいる方の人生についても触れられるような気がするからです。

ぜひご遠慮なく、下記LINEにてお好きな一言をお送りください！

お問い合わせ・お申込みは、以下の2つの方法で受け付けております。

①　公式LINE。https://lin.ee/WNwu8cr

②　メール。tokai.tsubame@gmail.com

それではみなさま、豊橋教室をお楽しみに。

東海つばめ学習会　豊橋教室長

久野 修佑