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ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由 mobiダウンロード

2020.12.28 09:26

ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由

strong>本, 小林 せかい


ただめしを食べさせる食堂が今日も黒字の理由 mobiダウンロード

によって 小林 せかい

4.2 5つ星のうち17 人の読者

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内容紹介 「カンブリア宮殿」「ガイアの夜明け」(テレビ東京系)著者出演! 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2017受賞! 各メディアでも話題沸騰中の「未来食堂」店主、新刊。初の書き下ろし! メニューは1日1種だけ。決算、事業書は公開。ちょっとしたおかずのリクエストができる「あつらえ」。一度来た人なら誰でも店を手伝える「まかない」。etc,etc.店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の"ふつう"が生まれている。その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される"起業"の形。<目次>はじめに●第1章 未来食堂ってどんな店? 神保町の小さな定食屋/メニューは日替わり1種だけ(<毎日日替わり1種>の超・合理的ポイント)翌週のメニューはお客様が決める/1人でも回せる効率的な店作り/月次決算、事業計画書はウェブで公開/飲食業に“オープンソース"を (<オープン化>の超・合理的ポイント)●第2章 懐かしくて新しい、未来食堂のシステム1 まかないーー50分の手伝いで1食無料マンガでわかる“まかない"/ある日の“まかない"体験から/“まかない"なんて損? /“300円"が“900円"の価値に変わる/お客様でも従業員でもない“第三の立ち位置“/新しい働き方――飲食業での“クラウドリソース"/「使い物になるか」の判断よりも大切なもの/そうはいっても本当に"役立たず"が来たらどうするの?/マニュアルがないほうが属人性が低くなる/“まかない"に参加する人たちーー飲食未経験はもちろん、中学生も/「食品にさわるのはNG」――厳しい反面、衛生検査に通ればNGなし/飲食店開業をめざして国内外から/自作レシピで200人分にチャレンジ/いつかのために、未来食堂で失敗しておく/お弁当屋開業をめざすまかないさんの場合/まかないさんの知恵で店も進化する/まかないさんを引き止めない理由/「どんな人が来ているの?」実はよく知りません/お客様との縁を切りたくない/笑われながら考えた、「お金がない人でも来れるようにしたい」/まかないさんが受け継ぐDNA――チェーン店展開ではない、未来食堂の進化の形(<まかない>の超・合理的ポイント)2 ただめしーー壁に貼られた1食券を剥がしてもってくれば無料マンガでわかる“ただめし"/“ただめし"のはじまり/誰が貼ってるの? 剥がしてるの?/“毎日使う人がいたらどうするの?――人が人を救う難しさ/「助かりました」がウソでもいい/"かわいそうな人"なら使ってOK?/「“ただめし券"の持ち帰り禁止」――試行錯誤の中でルールが生まれる/何が正しいのかはわからない/名前はない。日付だけが記される“ただめし券"――螺旋型コミュニケーション/“ただめし券"という呼び名の理由(<ただめし>の超・合理的ポイント)3 あつらえーーあなたの好みに合わせておかずをオーダーメイドマンガでわかる“あつらえ"/“あつらえ"のはじまり/“おまかせ"と“あつらえ"の違い/食材を区分しない“冷蔵庫の中身リスト"/求められているのは“完成された一品"ではない/何を言われても驚かない。"ふつう"を普通に受け止める/未来食堂が“定食屋"である理由/“あつらえ"は受け入れられるのか。開店前の試行錯誤/“あつらえ"の経営的メリット/ランチタイムは"あつらえない"ことで"あつらえる“/ 真のゴールは"あつらえない"こと(<あつらえ>の超・合理的ポイント)4 さしいれーー飲み物の持ち込み自由。ただし半分はお店に差し入れマンガでわかる“あつらえ"/“さしいれ"のある風景/“さしいれ"のはじまり/"得"をするのは誰?/利他的行動が起こしやすくなる秘密/店側から見た“さしいれ"のメリット/“店に寄付"と“他のお客様に寄付"の違い/“シェア"と“さしいれ"の違い(<さしいれ>の超・合理的ポイント)5 未来食堂らしさ、とは“螺旋型コミュニケーション"とその理由/“1対1コミュニケーション"とその理由/“懐かしくて新しい形"とその理由/“その場性善説"とその理由●第3章 見たことがないものを生み出すためにアイデアが現実になるまでの流れ/利益はお客様からの投票。お金は悪ではない/バカにしていた人が、一緒にバカになるまで●第4章 未来食堂のあれこれ<サロン18禁>とは/未来食堂の“ほっておく"接客の原型/1960年代の未来をイメージした内装/作家物の小皿、職人さん特注のおひつ/食材へのこだわりは公表しない/メディア、SNSとのつきあい方/会社員を辞めるまであとがき 「誰もやったことのないアイデアを形にするということは、誰もやっていないゆえに普通とは違うわけで、イコールそれは弱点にも成り得ます。だからきっと、"やらない"理由はいくらでも思いつくでしょう。でも"やらない"と決めるのはぎりぎりまで待ってみませんか。あなたのアイデアを形にできるのは、あなたしかいないのです」 (本文より) 内容(「BOOK」データベースより) メニューは1日1種だけ。決算、事業書は公開。店主1人、客席12席の小さな定食屋から、未来の“ふつう”が生まれている。その超・合理的な運営システムと、ちょっとした非常識。削ぎ落とした果てに見えてきた、業種を超えて注目される“起業”の形。 商品の説明をすべて表示する

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ほうぼうで話題の食堂のご店主のご著作二冊目。三ヶ月と空かずに二冊目で、話題性のある著者に門前市を成したのであろう出版業界に戦いたりもしたが、一冊目未来食堂ができるまでとはがらっと趣の違った本になっていて、決して勢いでのやっつけ仕事ではないという読後感を抱いた。一冊目が、開店までの経緯のブログをまとめた、いわばエッセイやドキュメンタリーのような趣であったのに対して、本作は完璧なビジネス書である。現在行われてる事業のノウハウが、系統立てて整理されて説明されている。一作目がすべてが綯い交ぜになってお腹いっぱいな読後感になったのを思えば、整理してくれと言われたから整理したよ、と言われているような気がして、読んでいて気持ちが良かった。「まかない」「ただめし」「あつらえ」「さしいれ」という特色のある四つのサービスを柱として、その具体的なオペレーション、そのサービスの意図・本質的な意味、机上の空論にも見えるそれらのしっかりした採算性、そして実際に稼働してからのエラー事例からの修正事項まで、事細かに描かれている。こんな一見ファジーなサービスが、なんてロジカルに考え尽くされてるのだろう、ということも感嘆するのだが、その設計の大元にあるのが、お客さんの感情の動きの想像だ。こういうサービスを受けたとき、こういう対応をしたとき、お客さんはどのように思うのか。面白がるのか気に病むのか善いことをしたと思うのか誇らしく思うのか、などの、数字には出てこない、可視化できないものを、具体的に想定して可視化して、取り扱えるかたちにして、一連のシステムに組み込んでいる。人の感情まで織り込んだ、一番強いロジックで、システムを稼働させている。お客様のご要望にお応えして、や、店員に裁量権を与えて感動を生むサービスを、というようなオペレーションを推奨している企業もあるが、それはどうしても属人化や場当たり的なものとの裏表で、不公平感の元にもなるし、場当たり的な対応は実は負荷が一番高い(店員さんの人間力の修行にはなろうが)そういったことを減らし、一人で回しているからこそぶれないように、行動指針としても決定しているのだろう。それらが事細かに書かれており、本書は一見ノウハウ本でもある。しかし、本作は、読めば読むほど、これを真似するのは難しいだろう、という思いにも駆られてしまう。前述した四つのサービスは、すべて著者の小林さん自身の、経験に基づく切実な思い、こんなものがあったらいいなという理想像、倫理面に基づくもやもやの解消といった、彼女自身の内面から出発したもので、その理念を具体的なオペレーションとして落とし込んだものだ。なので、まず小林さんの気持ちや肌感覚を体感しない限り、これらのサービスの本質を理解し再現することは難しいのではないかと思ってしまう。そして、小林さんの世界を再現することが自分のビジネスの目的ではない人が大半だろうから、その必要も無い。但し、彼女が自分の望む世界を実現するために、理想論ではなく事業のカタチに落とし込んで、持続可能性まで持たせるために、ここまで考え抜いている、ということ自体は、大いに参考になる本である。それだけなら、一冊目とあまり変わらない感想になるが、本作自体の秀逸なところは、その構成だ。耳慣れない目新しい、ちょっとへんてこに聞こえるサービスを説明するとき、そうはいっても採算性が、実現性が、お客さんはわがままでしょ、とった当然浮かんでくる疑問に対して、実はこうでこうでこうで、というのを次から次へと、ぐうの音も出ないくらいに事細かに書いてくれている。特に秀逸なのは、性善説についての部分だ。例えばお客様の気持ちになって、という時、人はよく、極端に悪いずる賢い人か、極端に性善説を唱えて、理想的なお客様としての振る舞いを考えがちである。読み進めていくと、丁度良いところで、小林さんが性善・性悪説をどう捉えているかが語られる。本書は全四章立てで構成されており、第一章が概要、第二章の1-4項が四つのサービス、そして5項目にそれらのサービスの意図が、コミュニケーションモデルや価値観と言った抽象的な概念として語られている。具体例ばかりでまたしてもお腹いっぱいになりかけたときに、ちょうど頭を整理する(いわば箸休めになる)ことができる(性善説についても、ここで語られる)そして第三章で、そもそもどうやってこんなものを思いついて実現まで至ったのか、ということが、小林さん自身の発想・思考モデルとロードマップが語られる。ここでは人の真似をして良い(とされる)サービスを作っても仕方ないという考え方も述べられており、ここまで読んできて、安易に自分でも出来るかもと思った人への戒めすら込まれている。(オープンソース化といえども、仏作って魂入れずでは仕方なく、初号機はアスカでは動かせないということである)最後に第四章は、前章までに語られなかったいくつかのものについての雑記のようなもの。但しこの章があることによって、第二章の内容に留まることなく、次のサービスの萌芽や今後の方向性について語られるというものになっている。以上のように本書は、読み進めていくうちに、理念から具体的な手法から実感の伴った事例から、それを裏打ちする抽象概念や哲学まで語られ、これでもかこれでもかと欲しいものが提供されて、定食屋のことなのにフルコースを食べた気分になった。とても納得感、満足感の高い一冊である。