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酒場BETTAKO

BETTAKO -其の201-

2021.03.09 05:27

繁華街の飲食店が乱立している佇まい

とは異なり、いろんなSTYLEの店や、

人気店が軒を連ね建ち並ぶ板橋駅周辺。


閑静な路地裏に佇む、小さい酒場に

態々一店一入頂き感謝しかない。

また、先々週同様、4日間商いできた事にも

感謝しかない。


そんな休みの月曜日。


睦月の真ん中、池袋時代から大変

お世話になっている方に一本願いをした。

名工で知られる吉友の下で多くを

学んだ方とは、もう16年の付き合いとなる

刃物鍛治の人である。


スリムな仕上げではあるが、鋼を用いて

刃裏まで強度を持つ一本をお願いをしていた。

ようやくできた。先週土曜日早朝の電話。

現物を見てもいないが、気が早まる。

車窓から眺める景色は、ビルが建ち並ぶ

景色から、徐々に素朴な田園風景が

広がっていく。


繁華街に比べれば、下車率は極端に低い

都心から少し離れた、空き家となった

燕の巣が似合う駅。


駅前には数店の商店と、昔ながら商う

タクシー乗務員の憩いの喫茶店で、

待ち合わせた。


昔ながらのカラン♪カラン♪と

カウベルが鳴る喫茶店で、仕上げて頂いた

品を手に取ってみた。


軽過ぎず、重過ぎず、刃渡りは15.5cm、

鋼を用いて完全受注生産一点ものの一本は、

想を越えた素晴らしい仕上がり方だった。


相変わらず素晴らしい仕上げですね。


急に携帯に電話してきて、スリムな牛刀って

できますか?って、BETTAKOさんも

相変わらずだね。


そもそも池袋時代のお客であったが、

焼酎ブームが縁となり、そこからの付き合い。

お互い、職人らしく尖ってた時代の話を

昔ながらの喫茶店で、交えた休みの日だった。


感謝。