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【CANDLE JUNE(SONG of the EARTH)インタビュー】悲しみから喜びへをつなぐキャンドルが福島で3月11日に灯される。

2021.03.08 01:17
2017年から、3月11日に福島で開催されているSONG of the EARTH FUKUSHIMA。昨年は新型コロナウイルスによって、オンラインでの開催になった。CANDLE JUNEさんは、東日本大震災以降の月命日には、福島に赴き、希望のキャンドルを灯し続けている。それはコロナ禍だった2020年も変わらなかった。「悲しみから喜びへ」。東日本大震災から10年。SONG of the EARTH FUKUSHIMAが今年は11日のフェスだけではなくシンポジウムなどのコンテンツも加わり4日間開催される。


写真 = sumi☆photo

–––– 東日本大震災からもうすぐ10年になります。JUNEさんにとってこの10年はどんな10年でしたか。

 あっという間だったように思います。毎日が精一杯の日々が311からスタートして、今もやはり311に向けていっぱいいっぱいの毎日を過ごしています。

–––– 振り返ってみて、2011年はずいぶん前のことですか。それともちょっと前のことのように感じますか。

 両方あります。東北道や常磐道を走るたびに、発災直後の時をつい先月のように思うこともありますし、福島で体験していない子供たちと接していると時間の長さを感じたりします。

–––– 昨年のSOTEは、コロナの感染拡大を防止することから配信のみで開催されました。人に集まってもらうことができないなか、どんなことを伝えようと思いましたか。

 福島のみんなで作り上げる311、が1番。支援活動をともにしてきた仲間たちとともに、が2番。311に何かしたいと思う人たちの入り口になる、が3番。多くの人たちに伝える、が4番。この10年からはまさに伝えることを一番にと思っています。1番から3番を。

–––– 2020年の月命日も、毎月福島のどこかに訪れ、ろうそくを灯して来ました。続けるモチベーションは、どこから生まれているのですか。

 目的があっておこなっていることなので、目的達成のためには必要なことだと思っています。「しなければいけない」ことではなく「したくなること」としています。

–––– 東京、神奈川、埼玉、千葉の一都三県は緊急事態宣言が、今も発出されています。コロナ禍のなかでも、10年という節目を被災地にいたいと考えている人も多いと思います。今年も無観客での開催も可能性があったと思うのですが、人を集めての開催にした要因を教えてください。

 さまざまな注意点やケアをおこなって、福島県のルールも意識して開催準備をしています。「3月11日は休みの日にしてみんなで福島や東北に行く」。そんなお願いをいつもしていましたが、無理に来なくても、東北のものを取り寄せて食べてみたりしてもらいたいです。

–––– 被災地に行って、現地でいろんな方と会うことで気付いたり教えてもらったりすることも多いと思います。今年のSOTEに参加する方にどんな過ごし方をしてもらいたいですか。

 福島県外から来てくださる方には、それぞれが自分で選択して来てくださるのですから、それぞれの311を自分を主役として過ごしてもらいたいです。楽しむことも、喜ぶことも。そして「もし自分があの時福島の沿岸部にいたら?」とか自分を主役にして想像してもらいたいです。

–––– LOVE FOR NIPPONの今後1年の活動に対してのクラウドファンディングを2月まで行っていました。これから1年はどんな活動をしていくのですか。

 毎月月命日の活動をベースに、長野台風被害地域での活動のほかに、今年からスタートするシンポジウムを年間を通しての開催としたいです。福島の子供たちと一緒に福島を学び、いっしょに発信していきます。

–––– もし福島での活動を終えることがあったとしたら、それはどんなことが成せた時だと思っていますか。

 まだ先だと思いますが原発が世界からなくなり「福島のおかげで世界が学んだよ。ありがとう!」そんな声が福島に帰るようになった時です。

–––– コロナによって、直接会ったり話したりという直接的な繋がりは難しくなっていますが、心と心の繋がりは深くなっているように感じています。JUNEさんはコロナ禍の繋がりをどう捉えていらっしゃいますか。

 被災地支援で現地に入るとさまざまな問題に対して「じゃあどうしようか」と問題解決を進めます。当たり前のことだと思いますが、何かのせいにして思考停止になってしまったりする人も多くいます。コロナのことも特別なこととは捉えてはいません。

–––– 震災から10年の3月11日。福島からどんなことを発信したいと考えていますか。

 福島のみなさんへ「今年もありがとうございました」。そして「11年目の売名行為をどうぞよろしくおねがいします!」といつもの挨拶をします。

SONG of the EARTH FUKUSHIMA 2021

3月10日(水)〜13日(土)

CANDLE 11th

@東日本大震災・原子力災害 伝承館(3月10日11日)

@ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ(3月11日)

3.11 夢の大凧あげ

@東日本大震災・原子力災害 伝承館(3月10日)

@ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ(3月11日)

SONG of the EARTH 311 Festival FUKUSHIMA 2021

@ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ(3月11日)

出演:片平里菜、谷本賢一郎、新羅慎二(若旦那)、ハナレグミ、the LOW-ATUS、渡辺俊美、クロワッサンサーカス、くるくるシルク

SOTEシンポジウム (3月12日関係者のみ)

「福島、その先の環境へ。」シンポジウム

@ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ(3月13日)