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「教会とセクシュアルマイノリティ」特別展のご報告

2021.03.09 09:25

2021年2月20~28日、銀座のキリスト教書店「教文館」にて、特別展「教会とセクシュアルマイノリティ」を無事開催することができました。

来場人数の正確なカウントはとりそびれてしまったのですが、在廊してみての体感では9日間で100~150人ほどいらしてくださったのではないかと思います。

また今回の目玉商品でもあった、約束の虹ミニストリーによる初の出版物『なんで教会がツライのか考えてたら出来た性理解のためのブックレット』は、会場で135冊、オンラインで150冊ほどご購入いただけました。


この記事では、展示会場のようすや、いただいたアンケートからの抜粋をご紹介させていただきます。初日のトークショーイベントについては追って別記事を投稿したいと思います。


【会場のようす】

▲展示スペース入口
SNSでご覧になった方、教文館のイベント情報をご覧になった方、たまたま通りすがった方、知人や家族に勧められて...etc. たくさんのご来場ありがとうございました!

▲書評パネル(LGBTとキリスト教&LGBT関連の一般書)
じっくり読んでくださる方が一番多かったコーナー。教文館さんのご協力により、厳選した書籍を展示販売できました。

▲教会パネル
教会の中でセクシュアルマイノリティが直面する様々な「見えないトゲ」を知っていただくためのコーナー。周りの小さいパネルをめくると、「こうなったらいいな!」という状態が見られる仕掛けになっていました。

▲アンケートパネル&メッセージパネル
一足先に「えきゅぷろ!」さんで実施・集計した、教会とジェンダー・セクシュアリティについてのアンケート結果(全回答結果がリンク先よりご覧いただけます)より、抜粋させていただきました。
メッセージパネルは、約束の虹ミニストリーメンバーたちとアイディアを出し合って、クリスチャンやセクマイ仲間たちに届けたいひとことメッセージを展示。


★写真はありませんが、インタビュー映像のコーナー
4人分でトータル40分近くありますが、最後まで真剣に見てくださる方も多くいらっしゃり、中には3周ほどリピート視聴されていた猛者も!

▲読書コーナー
キリスト教分野のLGBT本と、取り寄せの都合上展示販売ができないコミックのオススメを試し読みできるコーナー。LGBTクリスチャンやその家族・友人クリスチャンによる証しのファイルもこちらで。


【アンケートでいただいた声(一部)】


このような伝統的で多くのクリスチャンが利用する場所で、LGBTQについてのイベントが行われるということが凄い事だと感動しています。主催者さんと書店さんの勇気に感謝です。展示も見やすくて良かったです。


私自身がクリスチャンでありながら同性愛であることが悩みでしたが、教文館でこのように特別展を開かれるようになって、私と同じような悩みを持つ方々が一定数いるんだという安心感を感じ、また、LGBTについて世間に知らせる機会になればと思いました。


教会の中でLGBTを問題にしたことはなかったですが、兄弟姉妹と呼ぶことや、受付名簿への記名など、無意識のうちに行動していることが多くあったことに改めて気付きました。そのことを問いかける教会員はいないけれども、私がその一人になろうと思いました。教会学校の中でも、そのことに意識をもって奉仕していこうと思います。学ぶことの多いイベントでした。


世間ではLGBTの認識が広まってきたが、果たして教会ではどう取り扱えばよいか、わからないでいた。まずは知ることから始めてみたいと思う。


声を上げてくれてうれしい。多様性を喜びあえる教会形成の一助になると思う。


本の解説が面白かったです。めくって見るパネルも、めくって見てわかったことばかりで自分も他人によりそうことができていないと思いました。インタビュー映像は見やすくて知識が更新されたと思いました。


とても見ごたえがあった。ここまでまとまってキリスト教とセクシュアリティに関する展示をされいていることがすごいと思った。自分と教会との関係や、キリスト教との距離についてとても考えさせられた。


地上を旅する"教会"が、すべての人を心から受容し、福音を行動で示し、キリストの愛に生きてゆけますよう願っています。


「教会の中で自分のセクシュアリティのせいで苦しんでいる人がいる」ということがどういうことなのか、よく理解できていませんでした。このイベントで本や展示物を拝見し、そして、会場にいた方とたくさんお話しさせていただいて、ようやく"自分が気づいていなかったこと"の重大さを実感しました。大人が言っていること、指導者の地位にいる人たちが口にすることを「無批判に黙って受け入れて、従うこと」が美徳とされる社会・コミュニティでは誰かが犠牲になっているし、本当の幸せは生まれないということだと思います。


「教会あるある」が話せ、共感していただけて良かったです!展示物・ビデオメッセージ共に見応えがありました。ビデオメッセージは、考えさせられるものがあり、自分の教会でも今後何か生かせることが出来たらと思いました。正直、メッセージは、知らないことも多く、ショックを受けましたが、前向きに考えるきっかけとなりました。ありがとうございました。


教会では、ない、と思っていたけど、ただ言えない雰囲気っていうのはすごくわかる。セクシュアルマイノリティだけでなく、マイノリティということがカミングアウトしにくいところではないかな、と思う。それはイエス様は求めていないと思う..."どなたでも"に私は入ってる?って言葉がすごくささりました。これから少しずつ変わっていきましょう!!


展示Roomの映像を見させてもらいました。それぞれ4人の方が話しておられましたが、その人の生きてきた中での言葉なので、「そうだな」と思わされたりしながら聴いていました。改めて、神との関係について、教会やキリスト教についてその在り方を考えていました。特に教会の背景を持つ人々に届く言葉が多くあったと思います。ありがとうございました。


やはり周りのLGBTQクリスチャンは教会の「何もしない(言及しない)暴力」により教会から離れている友人が多いです。みんな、尊敬できる信仰者なので周りがそのタラントをうめてしまうのはもったいない!と思います。


私の教会は一応リベラルで、どんな立場の人も排除しないことを大切にしているつもりですが、「わかったつもり」のあり方がかえって不誠実な場合もあると思い、胸に深く受け止めたく思っています。


そのほか、会場で複数の方々から、「コロナが収束してからまたやってほしい!」「1週間はもったいない!」とのありがたいお言葉をかけていただきました。

今回の企画は開催決定から当日までの期間が短く、十分に広報出来ていなかった面もあるので、また将来開催できるチャンスがありましたら、今回の反省やいただいたご意見も踏まえてさらにパワーアップした展示をしたいと思います!

また、東京以外のエリアでも、ご協力いただけるキリスト教書店さんがいらっしゃいましたらぜひこのセットを使って開催したいと願っています。ご連絡お待ちしております!


▲教文館さんが、1Fのエレベーターホールのディスプレイを素敵にアレンジしてくださいました!
こちらのディスプレイを見て来てみました~という方も。
教文館さん、本当にお世話になりました!