後日譚~HR氏勘違い編
新しいカテゴリを作っちゃいましたw
二次で小説を書いたあと、本編で書いたのと違う展開が思い浮かぶ場合があります。(「玉蘭の咲くころ」のrotten versionがまさにそれw)
「後日譚」でも、本編では、剣望くんはハーディに小鉄との件を伏せてた訳ですが、もしハーディが本当の経緯を知ったらどうなるだろう・・・と思って書いたのが以下のヴァージョンです。
昨日思いついて今日携帯でほぼ全部書きました。でも、出来上がってみたら、ハーディが単なるおかしい人になってるという意味では、本編と何の変りもありませんでした(笑)
↓ 以下、「後日譚~HR氏勘違い編」です。
「・・・何、薔薇を渡したのは各雲斎だったって?しかも一本だけ?・・・おかしいじゃないか、一体どういう状況でそんなことになるんだ?・・・そうか、そういうことか。君たちが幼なじみ同士だからといって油断してたのが大きな間違いだった訳だな。これからは各雲斎が相手でも安心はできないということか」
「あ、あの、ハーディさま、おっしゃっていることの意味がよく・・・」
だが、ハーディは狭霧の言葉には耳を貸さず、
「幼なじみ同士の関係がいつしか変わり・・・なんて、ベタすぎる話だが、考えてみればベタ=最強パターンということだからな。よかろう、各雲斎がその気なら受けて立とうじゃないか。もっともどちらが最終的に勝利者の立場に立つかは、結果を待つまでもないがね、ふふふふ・・・」
ハーディの不気味な笑い声に狭霧はぞわりと悪寒を覚えた。
「各雲斎に伝えてくれたまえ。この勝負、喜んで受けると。・・・じゃあ、今日はこれで。近いうちに必ずまた会おう」
ハーディは言うだけ言うと一方的に電話を切った。
狭霧は切れた受話器を戻すとため息をついた。
― やっぱりハーディさまの思考には時々ついていけなくなる・・・