富山ポジティブシンキング第2回 「雪」と「フキノトウ」
「スノーシュー」をごぞんじでしょうか? 昔でいえば「かんじき」になります。防水された靴にスノーシューをセットすると、雪山を歩くのにとても便利です。便利なだけではなく、真っ白な処女地を、新雪かき分けワシワシと歩く楽しさたるや!運動音痴の人にもオススメのレジャーです。
こんな遊びができるのも、ここ富山県が世界でも有数の豪雪地帯だからでしょう。先日は、立山山麓スキー場近くのハイキングコースを、ワシワシと2時間ほど歩いてきました。車で1時間以内の日帰りです。
とは言ってももう3月。雪景色も、里に降りればいい加減うっとうしがられるようになりました。打ち合わせに出かけても「もう雪は勘弁してほしいよね」が挨拶です。
そして、寒い寒いと思っていても、雪は着実に雨に変わってきています。
雪が溶ければ、その下から顔を出すのがフキノトウ。皆さんはもう召し上がりましたか? 見かけると、思わず「待っていました!」と声をかけたくなります。たぶん全国より遅れていると思いますが、ここ富山でも、近くのJA販売所で栽培ものの県内産フキノトウを見つけました。ぷっくりとして立派なフキノトウです。5つ(70gほど)で130円。
さっそく、1つをお昼ご飯にピザトースト風にして食べてみました。貴重な一房を熱湯でサッとゆでて、花蕾は刻んでみそとみりん少々で簡単にあえました。パンにシュレッダーチーズと、みそあえの花蕾をのせて、彩りと甘味の補強に赤パプリカを少々。香りのよいガクの部分は、パンが焼けた後でそのままトッピングにします。
この独特な苦味とえぐみがたまりません。ほんのひとなめしただけで、大根や白菜ばっかり食べてきた冬モードの舌が、一気に春になりました!舌から春になるって、ちょっといいですね。
とはいえ、フキノトウの醍醐味はなんと言っても「自分で見つける」ことです。自分で見つけるには、歩かないといけません。今年は雪が多いために、いつもよりゆっくりとフキノトウが顔を出しているようです。市の中心部から車で20分の呉羽山や、八尾や立山など、散策する山はたくさんあります。重い腰を上げ、トレッキングシューズに履き替えて行ってこようかな。
ここでお目当ての野生のフキノトウが見つけられたらラッキーなのですが。自作のフキノトウみそを作れるくらい採れるといいな。