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藤田晋 invitational RTDリーグ

達也vs佐々木、決勝への蜘蛛の糸!準決勝 第4節 2回戦レポート

2016.11.02 10:00

10/29(土)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ準決勝 第4節 2回戦の様子をお届けします。

対局者は、起家から順に

佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)

鈴木 達也(日本プロ麻雀協会)

藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)

村上 淳(最高位戦日本プロ麻雀協会)

レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。

現在7位と・8位の達也・佐々木は、決勝に進出するためには、最終節で2連勝する以外に道がない。

そのため、基本的にはトップだけを狙っていくことになる。すなわち、2人にとってこの半荘は、最終戦に向けた生き残り合戦ということ。

トップを獲った方が最終戦に望みをつなぐ。


そんな中、先制したのは佐々木だった。

達也のリーチを受けて、最終手番でテンパイすると、無スジの3mを押してテンパイを組む。

すると、達也がハイテイで掴んだのはまさかの6p。

佐々木がホウテイドラ2の7700をアガる。


続いて、佐々木が強烈な倍満ツモ。

この4000・8000で佐々木がダントツとなるが、この半荘に限っては、トップ必須の達也がいる特殊な状況であるため、まだまだ安泰とはいえない。


すると、筋書き通り達也が追ってくる。

オヤの村上が中ポン、南家佐々木が東ポンと慌ただしく仕掛けが入る中、達也はここから打5p。最もスピードを落とす選択をしていく。

達也のところだけ、時が止まっているかのようである。

スピードを殺さず、サンアンコも逃さない打2mもあるが、そこは達也。

「2mは重なるかもしれないでしょ?」と言ってのけた。

達也の狙いはタンヤオやサンアンコの遙か高み、スーアンコだったのだ。


しかし、4s引きでテンパイすると、妥協してリーチ。

これをツモってウラまで乗せ、3000・6000とする。

控室の白鳥「すげえ、達也さんしかできない手順だわ」


続く南1局では、藤田が1m4mのピンフテンパイを外し、南を重ねて会心のリーチ。

ここに、同じくドラを浮かせてテンパイを外していた達也も、南単騎で追いかけリーチを放つ。

藤田は言った、「達也さんのリーチは絶対に南単騎だと思ったから、勝ったと思った」

一方の達也も見解は同じである。

達也「これは、自分の中ではほぼ勝てないリーチ。だけど、この状況ではせざるを得ないんですよね」

しかし、2人の意に反し、達也の手元に南が舞い降りる。

白鳥「うわ、すご!マジですげえ!ラーメンすげえな!」

これで、佐々木まで4000オールで届く位置まで迫り、達也がオヤ番を迎えた。


その達也のオヤ番6巡目、藤田が前巡に手出しした南を悔しそうにツモ切る。

このダブ南があれば、ダマ倍満のスーアンコテンパイだった。

達也は、藤田のこの所作と表情を見逃さない。

同巡、2枚目の3pに食いつく達也。

こんな3pをチーする達也を見たのが初めてだったため、驚いた。

達也「普段は鳴かないけど、南がかぶった藤田さんがすごく悔しそうだったから、ヤバイと思って仕掛けた」

すると、直後、藤田にテンパイが入り、打7m。

達也が2900で藤田の大物手をかわした。


白鳥「なんなの!?達也さん、マジで神懸かってんな。ほんとすごいんだけど」

そう、白鳥じゃなくたって、これは神懸かっていると思ってしまう。

同卓者としては、「達也が来たな」と思わされる、嫌な時間帯だ。


しかし、そんな神達也を前にしてもなお、平然と打牌を続けるのが佐々木。

南3局、いつも通りに涼しい顔で9pをポンしていく。

この仕掛けに対し、「もう1つぐらいなら鳴かせてもいい」と考えたのは、上家の村上。

村上としては、佐々木が大物手をツモって藤田のオヤかぶりなら自身が3着に上がるため、悪くない。

そんな戦略で村上が4pをツモ切ると、前巡に西を手出ししていた佐々木から「ロン」の声が聞こえるのだからたまらない。

前巡に中をアンコにした電光石火の12000で、佐々木がトップを決めた。

この結果、佐々木が3・4・5・6位卓に滑り込み、最終戦に望みをつなぐ。蜘蛛の糸を手繰り寄せる佐々木の戦いは、第1段階をクリアして、最終戦へ。

準決勝も各人残り1回。

いよいよ最終戦が幕を開ける。


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(決勝1日目):11月8日(火) 17:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて