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Big Five特性・外向性_第196号

2016.10.31 14:37

本日も「自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義」のBig Five特性についてみていきたいと思います。

最後(5個目)は、外向性です。著者のブライアン・R・リトル氏はこの外向性を内向性といろいろな角度から比較しております。


生理学的には、脳の新皮質の特定領域における覚醒レベルの違いと考えられているそうです。外向型の人は普段の覚醒レベルが低く、内向型の人は高い状態にあり、日常生活で適切にふるまうには、覚醒レベルを最適に保つ必要があるそうです。

外向型は熱い議論などの刺激的な状況を好み、内向型は刺激的な状況を避ける傾向から人づきあいが悪いと思われます。

アルコールは覚醒レベルを低下させることから、外向型はさらに低下させ最適レベルから遠ざかり、内向型は低下することから最適レベルに近づくことで調子よくなり饒舌になるとのことです。

また、コーヒーは反対に作用するので、外向型はカフェインをとることにより調子が上がるので会議などでは積極的に発言をし、一方内向型はパフォーマンスが落ちるとのことです。


本日まで5日間、Big Five特性を見てきましたが、私の論文でもBig Five特性を用いて分析しております。キャリア形成については、開放性に有意差がでました。渡辺先生の研究でも開放性に有意差が出ております。

開放性は次のようにも述べられておりました。

「開放性の高さは、新しさが評価される職業での成功と、関連があることが分かっています。」

このことからもキャリア形成には開放性が重要であると思われます。


ただ、開放性だけではなく、それぞれの5つがどのように影響しているかは人それぞれでありますから、そこをしっかりとみていかなくてはなりません。