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テマヒマ

反映

2021.03.10 22:20

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日は、京都に、平安蚤の市に行ったあと、

美術館「えき」kyotoで開催されています、

永遠のソール・ライター展を観に行きました

。日常を切り取るようなストリートスナップ

、独特の構図、色彩感覚などの特徴のある写

真です。とても引き込まれ、満足感たっぷり

の展示会でした。写真と言えばモノクロのロ

ベール・ドアノーが好きだったりしますが、

それに匹敵する、それを越えたかもしれません。


ソール・ライター(1923-2013)は厳格なユダ

ヤ教徒の家庭に生まれ父親に反対されながら

も画家を志しニューヨークに移ります。そし

て写真を撮るようになり、最初はファッショ

ン雑誌の写真を撮っていたが表舞台から離れます。隠遁生活のような暮らしの中、ごく狭

い生活圏の写真を撮り続けていました。2006

年初の写真集が出版され大きな反響を呼び、

2013年ドキュメンタリー映画が公開される

など脚光を浴びるようになったのは実に80歳

を超えてからとなります。


写真について詳しくは無く、門外漢ですので

技術的なことは全く分かりませんが、今日は

写真展で写真に添えられていたソールライタ

ターの言葉をご紹介したいと思います。

ます、写真の特徴について語っている言葉。


「写真を撮るとき絵のことは考えなかった。

写真を撮ることは発見すること。

それに対して、絵を描くことは創造することだ。」


「私の好きな写真は何も写っていないように見えて

片隅で謎が起きている写真だ。」


そして、民藝的なこととも通じる(少しこじつ

けも含めて)言葉を。


「私はシンプルに世界を見ている。それは、尽きせぬ喜びの源だ。」


「私は単純なものの美を信じている。

もっともつまらないと思われているものに、興味深いものが潜んでいると信じているのだ。」


「神秘的なことは、馴染み深い場所で起こる

なにも、世界の裏側まで行く必要はないのだ。」


「芸術は果てしない再評価の連続だ。

誰かがもてはやされ、やがて忘れられる。

そして再びよみがえり、また忘れ去られる。

それが、延々とつづくのだ。」


人生について書かれた言葉。


「世界は他人への期待で満ちている。

期待を無視する勇気があれば、

面倒を楽しむこともできる。」


「私の写真が、人類の状況を改善することに貢献したことはないが、

誰かに喜びを与えているとは信じていたい。」


「成功者になれる人生か、大事な人に出会える人生か。

私なら大事な人と出会える人生を選ぶね。人と心を寄せ合える人生を。」


ソール・ライターの作風の1つに窓越しに写

り込んだ写真がありますが、彼のまなざしで

切り取られ、写された日常には、ソール・ラ

イター自身が写りこんでいる、彼自身が反映

されているのかもしれません。

同展示会は3/28(日)まで開催されていますの

で機会がありましたら是非。


テマヒマというお店や場所にもきっと、我々

夫婦やスタッフの人となりがきっと反映され

ているのでしょうね。


3.11

東日本大震災発生からちょうど10年の今日も

11時オープンで皆様のお越しをお待ちしてお

ります。今日もランチのご予約は少なめです

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。


昨年、テマヒマの写真について書いたブログ

がありましたので、よろしければご笑覧下さ

い。