10年前のこと
2021.03.11 02:19
311、その時がら10年たちました。
みんなが書いているであろうこの事をわたしも、書いておこうと思いました。
10年前の震災のとき、
勤めていたビューガーデン(ガーデンショップ)の春オープンの準備中でした。
地震がおさまって、スタッフはそれぞれの家に帰りました。
その前に、
ハウスの中の、仕入れていたたくさんの植物たちの
養生だけをしにいきました。
いつまで、お休みするかわからなかったから。
水をやり、水分が蒸発しないように、
春先の寒さにやられないように寒冷紗をかけました。
つぼみを持つパンジービオラが輝いていました。
ハウスに鍵をかけるとき、中に向かって
「がんばってね、よろしくね。」
と思わず語りかけたことを覚えています。
入ったばかりのスタッフが、きょとんとしていました。笑
1週間くらいあと、少し落ち着いて、やれることをしよう、と、
またハウスに戻ったとき、
パンジービオラたち、他の植物たちも元気にしていました。
あの声掛けがよかったんだ、と密かに思っているの。
(いや公言したな。)
(いばったかも。)
気持ちをかけているよ、ということが
植物に伝わったのだと思っています。
昨日、黄色いビオラを買いました。
思い出して。
黄色にしたのは、春のあかるい日差しを思わせるからです。
春はきいろい花が多いのは
お日様のひかりを集めているから、という気がしてきます。
10年という歳月と、そしてまた続いていく日々の日常に
祈りを持ちたいと思いました。
やわらかな黄色のひかりのイメージで。