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老健かけはしブログ

編み物の効果🧶

2021.03.16 06:00

こんにちは。かけはしでリハビリを担当しているSです。最近暖かくなって、雪解けがだいぶ進みましたね。今回は編み物の効果についてお伝えしたいと思います。

写真は編み物をされている入所者さまです。持参されたかぎ針と毛糸を使って自由に編んだりほどいたりされています。ご本人は「編み物は昔から好きなの。セーターや靴下をいっぱい編んだよ」と話され、穏やかな顔で集中されています。

編み物は指を細かく使い、手首を返したり集中力も必要です。加齢と共に手指の巧緻性は低下すると言われていますが、編み物をしている方は巧緻性(こうちせい:手先・指先を上手に使う力のこと)が保たれやすいと思います。また、繰り返しの作業になるため、反復動作が心をリラックス状態に導いたり、瞑想と似た効果も期待できると言われています。

北海道は寒冷地帯のため、冬は手袋、帽子などの防寒具が必要です。そのためか、特に女性の高齢者は「若い頃はよく編んだよ」と昔、編み物をされていた経験をお話しされる方が多い印象です。

若い頃によくやっていたことは体が覚えており、新しく何かを始めるよりもご本人が取り組みやすいことも多いようです。

単に手指のリハビリだけではなく、編み物(に限らず)をすることが日中の活動機会にもなり、昼間起きて夜に眠るという生活リズムを守ることにも繋がります。

編み物などの手作業は、作ること自体の楽しみだけでなく、出来上がったものを人に見せて褒められたり、誰かに贈って喜んでいただくなど、効果が大きいものだと考えています。

私自身も去年から編み物を始めました。次第に上達していくのが嬉しくて、時間を見つけて楽しんでいます。下の写真は私が編んだ棒針編みの袋とかぎ針編みのマットです。まだまだ編み目が揃わず下手ですが、ようやく模様編みができるようになりました。入所者さまと同じくらいきれいに編めるようになるのが目標です。🧶


posted by リハビリS