アマゾンのアチュアル族からのメッセージ ー ふたこわたる公式ブログ「人々よ、自分の祖国を取り戻せ!」
今回不思議な感覚になったのは、先住民たちの文明との融合の取り組みのこと。
もともと僕はトラッカースクールやワイルド・アンド・ネイティブでアメリカ先住民の知恵と技を教わる中で、
「人は本来、地球とつながって生きることができる。地球の生命の流れの中で生きることができ、むしろその生命の流れや豊かさのために貢献しながら生きることができる」
ということを学んできました。
トラッカースクールなんてかなり徹底的に非文明的にやってる。
実は今回、それよりはかなり文明化された中で先住民の人たちが大地とつながって生きていることを実際に目にして、なんとも不思議な感覚になりました。グランドファーザーやトム・ブラウンJrが伝えるような生き方ではなくて、貨幣経済が入っていて、鉄器がふんだんにあって、化繊の服をみんなきていて、アンデスや一部のアマゾンでは電気もある。
そしてまさかアマゾンの奥地で(そこは電気も何もないんだけれど)、お金が足りなくなって友人から借りることになるとは想像していなかった。
なのでちょっとショックと戸惑いも正直あったんですよ。
ただそれは、彼らなりに文明社会と自分たちの伝統との融合を思考錯誤しているということ。
ワシの文化とコンドルの文化の融合を、彼らの側からやっている。
あらためて考えてみれば当たり前で健全なこと。
アチュアルの人々が、それでもはっきりと意思表明していたのは以下のようなこと。日本に帰ったら多くの人に伝えて欲しい、ということばを何度も聞きました。写真は、アチュアルのたくさんのコミュニティの代表からさらに選ばれた、アチュアルの若きプレジデント、オウグスティンさん。(チェンジ・ザ・ドリーム シンポジウムのファシリテーター仲間、鮎川 詢裕子さんが撮ってくれたのだ)
彼が言うには:
「私たちは石油会社も、鉱山会社も、材木会社も私たちは必要としていない。
彼らがやってくることを私たちは必要としていない。
彼らは森を破壊し、私たちの伝統的な生活を破壊するだけだ。」
エクアドルの、アチュアル以外の地域では実際に油田開発が進み、森と人々の生活の破壊がどんどん進んでいます。そして、それらの資源を得ることで発生した利益は、森や森の人々には一切還元されていません。それどころか、諸外国から森を守るために集まるお金も、森に住む人々の元には届いていないといいます。
彼らがただ生きていくだけなら、森に全てがある。お金は生活するために必要なものでは全くない。 でもたぶん、彼らの土地や生活が外からの圧力によって破壊されようとするとき、それを止めるのにはお金が必要になるとも思いました。
■11月19日
アマゾン&アンデス先住民を訪ねる旅 シェア会 やります。名古屋。
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