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「宇田川源流」【土曜日のエロ】 レイプ事件の被害者に加害者との結婚を勧めるというあまりにもおかしな最高裁判所(インド)

2021.03.12 22:00

「宇田川源流」【土曜日のエロ】 レイプ事件の被害者に加害者との結婚を勧めるというあまりにもおかしな最高裁判所(インド)


 土曜日のエロの日である。今週は何を言っても3・11,東日本大震災から10周年である。まあ様々な感想もありまた、風化させてはいけないというような話も少なくなくあった。私自身「震災後の不思議な話」を上梓しているので、この震災に関しては様々な感じになる。ある意味で何とも言いようがないところがあるのではないか。

 まあ、あの10年前は本当に大変であった。そもそも、今の人々は「3・11の時に自民党の安倍政権であった」などというような人もいるが、まあ、ちゃんと調べていってもらいたい。あの時は本当に大変であった。

 そもそもあの当時の民主党政権はひどいものであり、菅直人の国会内の世迷言で10万人を補給もなく東北に集めたうえで、小宮山洋子厚生労働大臣は「自衛隊は医者じゃないし警察でもないから、遺体の搬送や移動はさせてはならない」などといったのである。まあ、原則論は遺体はその場で現場検証をして、そのうえで、死亡確認をしてから遺体搬送になるのであるが、東日本大震災のような災害時、それも非常事態の時に平時の原則論を言う大臣がいるというのはさすがに驚いた。まあ、そのような人々が政権にいるということがどれほど危険か、そして、そのような政権の時に災害が起きてしまったことがどんなことなのか、まあ困ったものである。

 なんでもそうであるが、基本的に「政治」など「権力を持った人々」がその権力において「非常事態」や「平時」または「臨機応変の対応」ができるかどうかということが重要であり、そのようなことができない人が上にいることが「硬直化」することであり、政治が不信感を持つことの一つである。はっきり言って、そのような人が政治の場にいること自体がおかしい。

 非常事態ということがわかっていない人々が少なくない。現在も東京都内は非常事態宣言でありながら、国会内では「非常事態の中でスキャンダルや接待の問題を行っている」し、そのようなことを記載して金にしている週刊誌があるということが、どのようなことなのであろうか。

 まあ、そのように権力者がおかしいと、本当におかしくなってしまうものなのである。

 今回の土曜日のエロも似たような話。

インド最高裁長官、レイプ事件被告に被害者との結婚勧める 辞任要求殺到

【AFP=時事】インド最高裁長官が、少女をレイプした罪に問われた被告に対し、収監を回避するには被害者と結婚すればよいとする発言をしていたことが明らかになり、同長官の辞任を求める声が上がっている。

 アルビン・ボブデ(Arvind Bobde)長官は、政府機関勤務の技師である被告に対する審理で、「(被害少女と)結婚したいなら、われわれは力になれる。そうでなければ失職し、収監される」と述べた。

 この発言は怒りを招き、女性人権活動家らは長官の辞任を要求する書簡を公開。書簡には5200人以上が署名した。

 この公開書簡によると、被告は少女の後をつけ、縛り上げて猿ぐつわをかませた上で繰り返しレイプに及んだとされる。その上で少女に対し、ガソリンをかけて火を付ける、兄弟の殺害を依頼するなどと脅したという。

 同書簡でボブデ氏は、「このレイプ犯に被害者との結婚を提案するとは、インド最高裁長官ともあろう人物が、被害者を自殺未遂に追い込んだ犯人から一生レイプを受け続ける人生を、被害者に強要しようとしたことになる」と非難を受けている。

 インドでは2012年、女子学生がバス車内で集団レイプを受けて殺害される事件が発生し、抗議活動が全国に広がった。以来、同国の凄惨(せいさん)な性暴力に対し、国際社会から厳しい目が向けられている。

 同国では被害者が、和解策と称して加害者との結婚を勧められるなど、警察や裁判所で性差別的な扱いを受けることも少なくない。

【翻訳編集】AFPBB News

2021年3月4日 1時32分 AFPBB News

https://news.livedoor.com/article/detail/19789140/

 さてさて、まあ、インドでレイプ犯が多くいるというのは、最近のニュースでよく見るのではないか。レイプが少なくないのは、一つには「女性蔑視」という感覚がある。もう一つは「カースト制度」そしてもう一つは「貧困」である。

 女性蔑視ということは、よくフェミニストの皆さんは、「女性をモノのように扱っている」というようなことを言うが、実際は異なるのではないか。まあ、少なくともインドの場合「女性」に対しての差別意識があり、そのことから「女性へのレイプ事件を裁く裁判官も女性蔑視である」ということがある。レイプそのものが厳しく罰せられられないということになる。そのようになってしまえば当然に、レイプ犯罪が減るはずがない。法律的に、罰せられないということは、「法律がないのと同じ」なのである。

 さて、「カースト制度」というのは、身分制度である。欧米もそうであるが、奴隷制度のころの主人が奴隷をレイプしても当然にレイプ事件にはならなかった。欧米はその夜な歴史を持った国々なのである。その国々の中の一つイギリスに長々と植民地化されていた国の意識がそれほど早く変わるはずがない。ましてやアメリカに至ってはその意識を変えるために、戦争までしながらいまだに差別意識はなくならず、また、欧米ではアジア系へのヘイトクライムが存在するという。

 さて、カーストというのは二つの意味でレイプ事件を助長する。一つは「階級が上の人間が階級の下の女性を犯す」という「物扱い」ということがあり、もう片方「身分が下の物が、何らかの形で死刑覚悟で目上のお嬢様を犯す」というものである。階級があり男女の性的関係が一つの解決方法の一つ、特に「人間の感情的な解決の方法」であれば、それしか方法がない。下の人間が目上の女性をあこがれて、思い余るというシチュエーションも存在することを忘れてはならない。

 もう一つは貧困。実際には「風俗営業」がないということが最大の問題になる。ある意味で江戸時代の日本は、扉にカギをかけなかったし、風呂屋はすべて混浴であったにもかかわらず、レイプ事件は少なかった。(もちろんなかったわけではない)それはある意味で「遊郭」があり、また、茶屋や最後には夜鷹のような女性があり、わざわざ危険を冒して犯罪を犯すまでもなく、そのようにすれば少なくとも生理的な欲求は終わる。

 実際にインドにもGBロードやソナガチ地区があるが、実際にはネパールなどから人身売買から連れてこられた女性たちで、なおかつ病気が心配になるような状況である、そのような状況であれば、インド人もなかなかゆかない。もちろん、カーストがあるから上品な女性などはいないということになる。

 このように考えると、江戸時代の風俗はかなりレベルが高かったのであろうと思う。まあ、そんなことは別にして、「レイプをしてもカーストの上の方の人間に配慮して裁判所が結婚を進める」ということになる。ある意味で「不倫禁止」に対して「独身者の自由恋愛ならば許される」というような話になってしまうということになる。その延長線上に「レイプ犯斗被害者の結婚を進める」という謎のことも存在することになるのである。

 まあ、実際に日本の感覚ではありえないが、しかし、逆に言えば「一回結婚して、やることをやって、飽きたら離婚する」というような感じが許されるということになる。それがよいのかどうかは別な問題であるが、しかし法的にはこれをどの国も禁じることはできないのである。それが「エロ」を処罰することの限界なのではないか。それを裁判所がやってしまうということがインドなのであろう。