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k y o k o "waffles"

護りたいもの、晒すことよりも

2021.03.12 01:10


肩にかけたカバンのねじれた部分がもどかしい

何度言っても直らなかった癖だ

もう元に戻してあげられなくなるんだな

自分でその手を離したくせに

from「愛す」



母がTVでのコメントがしっかりしていると

尾崎世界観さんを褒めていて

興味を持って情熱大陸を見たらしい

それで初めてクリープハイプを聴いて驚いたと


そんなわけで

好きなバンドに興味を持たれた男子中学生みたいなノリで

プレゼンをしてしまったのでした笑



久しぶりに聴いてみると

やっぱり名曲がたくさんあって

「イト」「栞」「憂、燦々」のような代表作はもちろん好きだけど

「蜂蜜と風呂場」「燃えるゴミの日」あたりの深遠

「傷つける」あたりの破壊力


ちゃんとわかりやすく小説のようなんだけど

言いたいことにちゃんと哲学があって

シーンの向こうに言葉じゃない心情が見えてくるんだよねえ


そして

「愛す」という曲を初めて聴いたんだけど

再びの「愛しのブス」的フレーズが!

(「傷つける」という曲の名フレーズ)


逆にもうブスとしか言えないくらい愛しい、

それも言えなかった

from「愛す」


愛しのブスがあんたにもいたんだろ

from「傷つける」




世界観さん(の描く主人公)は

好きな人に「ブス」と言ってしまいたくなるんか

好きすぎると、ブスに見えてくるんか


その不器用さが愛しいのに

それでもその不器用さに傷つく女子


という構図を想像して

妙にしんみりしてしまう


不器用さを護りたいとか

護りたいからあえて開けない箱があるとか

でも言葉にしない部分で通じ合ってる気がするとか


言葉にしない部分が勝手に愛しくて

言葉にしないうちにすれ違ってしまうとか


晒さなくてもいいよと思うのに

自分は人はどうして晒したがるのか


暴くことで近くなったような気がするのは幻想だと

もうわかってるはずなのにね


曲だけを聞くのと、映像を見るの、

どちらを先にするかで曲の第一印象ってすごく変わるね

MVって思ったより重要なんだなあ