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さつき助産院。

わたしは子宮です

2016.11.02 05:00

「子宮の詩」

私は子宮です

私の唯一の働きは収縮です

収縮はエネルギーです

私は今妊娠し、ベビーを抱えています

きれいな羊水をいっぱいに満たし、その中にベビーを浮かべて育てています

時々はかわいくてたまらず、やさしく収縮して抱きしめてしまいます

しかし、やがてそのベビーとの悲しい別れの日が来てしまいます

予定日が来ると私はベビーを世の中に送り出すために、収縮して子宮口を開きます

そして、いよいよベビーが生まれる時は、世の中に出て呼吸するのに困らないように

収縮するたびに胸を圧迫して呼吸運動を教えます

私の不満は、私の主人である貴女が、私に「陣痛」というあだ名をつけて

いやな目で見ていることです

私は何も貴女を苦しめているわけではありません

むしろ私と一緒になって、ベビー誕生に力を貸してください

いえ、何も力を貸すといっても、そんなに難しいことではありません

私がエネルギーを出して力いっぱい収縮したら

「あら、お願い。ご苦労さん。」

と言って、心と体をリラックスしてくれれば、それでいいんですよ

そしてゆっくり息を吐いたり、動きたいように動いてみてください

それだけで私の仕事ははかどります

まあ、妊娠中も時々は私に話し掛けてください

そして私が抱いているベビーともお話してくださいね

私たちはよい仲間なのですから

触ったり、なでたりしていただくと私、本当にうれしいのです

それではお産の時にまた会いましょう

さようなら 


九島璋二 著

「安心できるはじめての妊娠と出産」より