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ノバスコシア沖で沈没した船から30人以上の乗組員が救出される

2021.03.17 03:00

 沿岸警備隊の発表によると、16日(火曜日)にノバスコシア州の海岸線から約130マイル離れた海上で民間船に火災が発生し、30人以上の乗組員がヘリコプターや沿岸警備隊の艦艇を介して救助された。

 声明によると、沿岸警備隊の乗組員は、全長143フィートの船『アトランティック・デスティニー(Atlantic Destiny)』が炎上し、沈没しかけているとの救難信号を受け、15日(月曜日)の夜に駆けつけた。

 沿岸警備隊の救難部隊は被災船を発見した後、ヘリコプター隊員が捜索救助隊員2名を漁船に降ろし、ポンプを使った除水作業を支援した。また、6名の乗組員を船から降ろした。

 救助に参加した米国沿岸警備隊のオスカー・ジャクソン(Oscar Jackson)中尉は、「これまでの私のキャリアの中で、最も困難な状況だった」と当時の状況を振り返った。ジャクソン中尉は、救助チームが最大33フィートの波と40-50ノット(46-57mph)の持続的な風に直面したと述べた。

 沿岸警備隊のヘリコプタークルー2名は、『アトランティック・デスティニー』の乗組員21名を安全な場所に吊り上げ、船を浮かせておくためのスケルトンクルーを残した。ポンプによる水の除去に失敗したため、残った乗組員と技術者は沿岸警備隊の艦船に退避した。その後、『アトランティック・デスティニー』は沈没した。

 救助チームの一員である沿岸警備隊の捜索救助隊員ダニー・ダンカン(Danny Duncan)少尉は、「これは一生忘れられないSAR(Search and Rescue)事件でした」と語った。彼は、チームの徹底した訓練を評価しつつ、「いざ現場に行ってみると、何が起こるかわからない」と付け加えた。

 沿岸警備隊によると、救助された乗組員は全員、治療のためにノバスコシア州ヤーマス(Yarmouth)に搬送された。

 沈没した『アトランティック・デスティニー』は、ノバスコシア・オーシャン・チョイス社が保有する6隻の沖合漁船のうちの1隻であると、同社は火曜日の声明で述べた。

 同社のCEOであるリアム・ブース(Liam Booth)氏は、「当社の沖合漁船の1隻が失われたことに深い悲しみを覚える一方で、31名の乗組員全員が安全に陸上に搬送され、現在、家族や愛する人たちと再会していることに非常に安堵し、感謝しています」と述べている。