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yoyo

カーブは味を生む

2021.03.12 15:00

先日頼んだドライフラワーを受け取り、子どもを連れてお世話になった方と会う。


人と会うのはいつも緊張する。頭が重くなったりする。けれども緊張以上の何かがあるから会いにいく。


私もいつかその人みたいに、アンティークの木テーブルや食器とか、季節の花が咲く庭とか、自分の好きなものに囲まれた家を作りたいと伝えた(いやでも庭は無理だからベランダか)。どうしたらこういう人になれるのだろうと思いながら過ごしていた。


千里線に乗って帰る。大きなカーブを繰り返し、コーというブレーキ音が鳴る。好きだなあと思う。

乗り換えるために時々下車していた駅に着く。停車した窓から見える居酒屋は以前と違う店になっていて、看板の枠だけ残して新しいものに塗り替えられていた。その少しちぐはぐなネオンカラーは、この世にオリジナルなど無いと教えてくれていた。


神戸線から見る、淀川を渡る京都線が映画みたいに綺麗だった。京都線の鉄橋は少し高いところにあるし、神戸線は宝塚線を挟んでいるから遠くから眺めるかたちになって、電車が空を滑っているように見えるのだ。なんども通ったけれどはじめて見る光景だった。


神戸線はわきめもふらずまっすぐ進む。やはり千里線は味があるなと思った。カーブは味を生む。