ウィング号の運行形態
1.はじめに
初めまして、中1の**です。はじめての執筆で読みづらいところがあるかもしれませんが、最後まで読んでいただければうれしいです。
2.ウィング号とは
ウィング号とは、京急で運行されている有料の着席保証列車です。朝は上りのモーニングウィング号が、夕方から深夜にかけては下りのウィング号が走っています。似たような例としては、西武鉄道の「Sトレイン」や東武鉄道の「TJライナー」などがあります。使用車両は転換クロスシートの2100形で、乗車には着席整理券(300円)が必要です。また「KQuick」というサイトでも購入することができます。
ウィング号は1992年4月16日に運行を開始しました。当初は現在少しずつ数を減らしている2000形が充当されていましたが、1998年に2100形の使用が始まり、1999年に全便2100形の運用となりました。2015年からはモーニングウィング号の運行も始まりました。
ウィング号の停車駅は、品川駅を出ると上大岡駅までノンストップで、上大岡駅から先は快特停車駅です。また京急久里浜行きと三崎口行きがあります。上大岡駅から先は着席保証がなくなり、一般的な快特と同じになります。モーニングウィング号の停車駅は、三浦海岸駅が始発駅で横須賀中央、金沢文庫、上大岡、品川です。2号のみが泉岳寺行きです。
現在快特や特急、ウィング号などで活躍する
2100形
ウィング号運行開始時に充当されていた
2000形
3.ウィング号のダイヤ
ウィング号のダイヤを見てみましょう。1つ目に挙げるのがウィング号、2つ目に挙げるのがモーニングウィング号です。
4.ダイヤの問題点
(1)ウィング号
ウィング1号のダイヤをご覧ください。品川駅~上大岡駅間が34分で、このダイヤに載せてはいませんが、この電車の一本前に上大岡駅に到着する、特急の品川駅~上大岡駅間の所要時間が37分となっているので確実に着席できること以外の強みがありません。夕ラッシュでダイヤが過密になっていることが原因だと考えられます。
また品川発17~22時台の下り快特は全車品川始発または品川駅で4両増結を行うので、着席料金を支払わなくても着席することができます。ウィング号は品川駅を20時台までは約20分間隔、それ以降は約30分間隔で発車していて、品川駅で4両増結を行う快特は品川発18~20時台の場合毎時5~6本運行されているので、この時間帯のウィング号の乗客が少なくなってしまう可能性があります。
(2)モーニングウィング号
次の表とモーニングウィング号の上大岡駅発時刻をご覧ください。
※混雑率の凡例 混雑小:△、混雑中:○、混雑大:◎
※行先の凡例 羽田:羽田空港国内線ターミナル 高砂:京成高砂
この表は上大岡駅の朝ラッシュの最混雑時間帯の特急・快特の発車時刻と行先、両数、混雑率をまとめたものです。この表の真ん中の発時刻の列とモーニングウィング号のダイヤを見比べてください。1号も2号もこの表の時間帯に上大岡駅を発着していません。混雑を避けるために、モーニングウィング号を利用しようとしている方は出社を通常より早くまたは遅くしなければいけません。これでは、着席することができる意味がありません。
5.問題の解決策
(1)ウィング号
先ほど挙げたように、夕ラッシュの本線下りのダイヤはとても過密になっています。このことから、スピードアップを図ったとしても1・2分ほどの効果しか得られないと思います。ですからウィング号の一番の強みでもある着席保証をより広告すること、またサービス向上を目指さなければなりません。具体的には品川駅や浅草線内の駅でのウィング号の広告の設置、増設や着席料金の値下げが考えられます。
(2)モーニングウィング号
先ほども述べたように最混雑時間帯にモーニングウィング号がないと意味がないので、この時間帯にモーニングウィング号を1~3本設定することを考えます。モーニングウィング号の発着に2分必要なので、先ほどの表の42分発と47分発の間に5分の余裕がありますが、この間に普通の発車と特急・快特の待避を行う普通の到着があるのでこの時間にウィング号を通すのは厳しいと思います。また49分と54分、56分と8時1分も同様に通すことは難しいと思います。そのため朝ダイヤの抜本的な改正が必要です。
6.終わりに
今回の研究はいかがでしたか?初めて執筆したので読みづらいところが多いと思います。今回の反省を生かして次回はよりよくなるよう頑張りたいと思います。
7.参考文献
・京急電鉄オフィシャルサイト KEIKYU WEB
http://www.keikyu.co.jp/train-info/train/wing.html
・京急電鉄オフィシャルサイト KEIKYU WEB 「オフピーク乗車にご協力ください。」
http://www.keikyu.co.jp/file.jsp?assets/pdf/report/2016/20170301IN_16064YM/offpeak_KK44.pdf
※おことわり
Web公開のため、一部表現を変更させていただきました