吉滝獅子舞保存会の紹介
氷見は70地区で獅子舞が伝承されている「獅子舞の里」です。森杉隊長・山下隊員・大戸隊員は青年時代に獅子舞をやり遂げた感動を今も忘れることができません。
しかし、現在の八代地区では若者が減少して獅子舞の伝承が途絶えています。唯一の例外が市街地に近い吉滝集落です。「吉滝獅子舞保存会」という組織を平成20年に結成して伝統を継承しています。
吉滝獅子舞保存会とは?
・吉滝集落はかつて80戸もあったが現在60戸に減少。農業を片手間にほとんどが勤め人。
・獅子舞担い手不足から1996(平成8年) を最後に休止していたが、平成20年 若者達の要望を受け、壮年部がそれを受け止め「保存会」を設立し、12年ぶりに復活した。
・メンバー数は40人(青年部15、壮年部25) 、同好会と言うよりも笛・太鼓の音が聞こえると家にじっとしていられない半病人(?)達のグループである。
・練習は3月の中旬から1か月間、この時期まだ寒いので車庫を利用して夜7時30分~10時まで。
・勤め先の関係でなかなかそろって練習する時間が取れない。
・かつては、集落の家全部を回っていたが今は神社と祝ごと(息子娘の結婚)があった自宅等4会場とし、全7種目をエンドレスに1時間前後演じる。
・吉滝の獅子は男獅子で別名「喧嘩獅子」と言われ、咬みつく動きのある激しい舞が特徴である。
・2016年(平成28年)、獅子頭を44年ぶりに新調し、獅子頭と併せて天狗の面2個も新調し春祭りに披露した。毎年の祝儀を積み立てた資金を使い井波彫刻家に制作を依頼したものである。
・毎年春祭りに獅子舞を披露するが、新型コロナの影響で令和2年に続き、令和3年も見送ることが決まった。
吉滝獅子舞保存会の主要メンバーの皆さん(2016年撮影)
*後列左端 林豊治(壮年部長)、前列左端 辻敏雪(総括会計)
吉滝出身・千葉県在住 山端(やまはな)勝二さんからの応援メッセージ
「吉滝獅子舞のDVDを巻島さんから見せて頂きました。50年余り前、太鼓の音に誘われ夕方からの獅子舞の稽古に行ったことが懐かしく思い出されました。私は天狗として如何に獅子に噛みつかれずに獅子を操れるかと一生懸命に踊ったように思います。
後輩の皆さんが『吉滝獅子舞保存会』を平成20年に発足して、12年ぶりに吉滝の獅子舞を復活させ伝統を引き継いで行って頂ける事は吉滝出身者として大変誇りに思います。これからも益々研鑽されて氷見の獅子舞を引っ張って行けるように頑張って下さい」
山端さんは氷見出身者で構成される「東京氷見会」の会員であり、千葉県を中心に活動をしている「越中おわら愛好会」の会長でもある。*越中おわら愛好会の活動動画はこちら。