Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

Hana ノ Namae

山の菜は ソバナ

2021.12.10 08:54
(2021/8/21 北八甲田連峰・雛岳)

(2020/8/19 岩木山)


岨菜(そばな)

キキョウ科ツリガネニンジン属/多年草


「岨(そば)」とは、山の険しい斜面や断崖を表す言葉・漢字。"岨"のような険しい山の斜面に生える"菜"(食用の草の意)だから『岨菜(そばな)』。


他にも

"杣道(そまみち/古くから山で働く人々が利用した山道)"に生えているから説。

"杣人(そまびと/山仕事をする人々。木こり)"が好んで食べたから説。

葉が"蕎麦(そば)"の葉に似ているから説。

茹でると蕎麦と同じような香りがするから説。

昔は蕎麦粥のように葉を蒸して切り粥を作ったから説。

…色んな説がありすぎてどれが本当かはよく分からない。

とりあえず、若芽・若葉は食用になり、美味とのこと。


ツリガネニンジン&ハクサンシャジン(↓)によく似ている花だが、花のつき方があちらはメリーゴーランドのような輪生だが、ソバナは片側ほぼ一列に並ぶ。

あとソバナは古い和名なのに対して、ツリガネニンジン&ハクサンシャジンは近代植物分類学っぽい名前。

花の名づけ学(仮)的に推測するに、杣人達らはどっちもソバナ(岨菜)と呼んで区別していなかったが、明治以降に「どうやら別の種類だぞ」と言うことになって、ツリガネニンジン(釣鐘人参)・ハクサンシャジン(白山沙参)が枝分かれしたのではと推測するが、どうだろう?


花言葉:清らかな愛