中国に関する質問回答(十八)
★【質問】
第19話「海峡両岸漢字祭」の記事を興味深く読みました。2020年の漢字に「悶」が選ばれたことにもびっくりしましたが(日本ではまず考えられない選択でしょう)、それ以上にこのイベントそのものにびっくりしました。台湾海峡といえばとかくキナ臭い報道がはびこる一方で、こうした楽しい相互交流があったとは!(日本の新聞社も参加したらいいのに……)他には、海峡両岸の一般の人々によるイベントにどんなものがあるのですか?
【回答】
筆者の故郷は台湾の向こう側福建省なので、「海峡両岸」という言葉は、子供の時から親しい言葉で、地元の新聞は「海峡都市報」と言います。福建省の沿岸部は、「海峡西岸」とも言います。福建と台湾、ずっと交流が盛んでいるようです。地方言語も同じで、食習慣も大体似ているようです。 「海峡」を冠名する文化およびビジネスイベントがたくさんあります。
例えば、昨年12月20日、福建省龍岩市芸術館で第2回「両岸ノスタルジア朗読演出と表彰式」が開催され、台湾海峡両岸から22名の朗読者が参加しました。台湾選手はリモートで参加でした。 同じく2月20日、福建省福州市で第5回海峡青少年ストリートダンス大会の決勝大会が開催されました。海峡両岸から合計49のプログラムが入選し、参加者はライブデモンストレーションや映像で様々な賞を競いました。台湾のダンサーが映像でストリートダンスを披露しました。 台湾の人々が大陸のテレビバラエティー番組に出ることもしばしばあります。
大陸の芸能人もよく台湾のテレビ番組に出ているようです。台湾と大陸の芸能人の中、カップルも少なくありません。勿論、一般人にも「海峡結婚」は普通なことになっています。 残念ながら、今でも、台湾と大陸の政治家たちが時々言い合っていますが、幸い、海峡両岸の大衆は日常的に楽しく文化・ビジネス交流と人間同士の繋がりを編んでいっています。 筆者は何回も台湾へ行きました。台北の街を歩くと、まるで、自分の故郷に身を置くような親しさを覚え、海峡を隔てても血の繋がりは深いという感覚です。