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肩の痛みの続き2

2021.03.15 22:49

過去記事を読んでない方は下のリンクからどうぞ

 

話しを戻して、なぜ結核でない菌が肺にあって、それを長期間の抗生物質で叩かなければならないのか?


現在、結核は一部の多剤耐性結核を除いて多くが治癒が期待されるようになりましたが、この非結核性抗酸菌症は治療が確立されていないそうです。

結核と類似した疾患なので、この方も結核の抗生物質を投与されていました。 経過は長くかかりますが、自然治癒することもあるらしく、何か他の要因がこのような感染症を引き起こしたと考えた方が良いのではないかと思いました。 


そこで、角度を変えて、いわゆる免疫疾患の時にあらわれやすい左側腹部の緊張をよく観察すると、やはり、臍部から側腹部にかけての異常反応がありました。左側はやはり、くすぐったい感じがあります。この反応は免疫疾患の人には共通している異常のようです。そんなことで身体が変化するはずがないと思っている人も多いかもわかりませんが、身体は様々なことを訴えています。


また体重のかけかたも左へ極端に動きにくくなっています。 この観察によって腸の問題があるのではないかと推察しました。何らかの身体の情報があやまっていることから症状の改善が遅れている可能性もあります。

実際に菌は確認されていても、それと同時に身体の情報のアンバランスから、長引く原因にもつながっていることがあるということです。 


この状態は陽明病の反応だと認めたので、三黄瀉心湯を手にもってもらいました。そこで再度、腹部の緊張を確認すると、やや緩解しているように思えますが、ハッキリとした効果ではありませんでした。

側腹部には、まだくすぐったい感覚が残りますがやや変化はありました。ただ上腹部の緊張は綺麗になくなっています。つまり三黄瀉心湯の守備範囲である心窩部のつかえを取り去るような反応はなくなりますが、臍部までの異常には効果はないということをあらわしていると思います。 

そこで追加処方として七物降下湯という漢方薬を追加してみました。すると腹部の緊張は綺麗になくなりました。 


続く