亡霊が彷徨うお城があるフモーネという町
ローマの南東約36キロの位置にあるフモーネ Fumone という小さな町には、中世に建てられたフモーネ城があって、ここで獄死した法王の亡霊が今も彷徨っているのだそうです。煙を意味するフモーネの町はどこもかしこも中世の雰囲気が漂っていて、まるで映画の世界に迷い込んでしまったかのように感じました。
不思議な建物ですけれど、イタリアの旧い町ではよく見る光景です。
町は山の頂に作られており、城壁を入るとさらに石畳の道や石段が続きます。
この方がいつもローマ市内や郊外をご案内くださるベテランドライバーの中橋さん、イタオヤです。
お城へ行く前にまずは腹ごしらえに、La Taverna del Barone に入りました。町一番のレストランだそう。動画がいくつかありましたので、そのうちのひとつをどうぞ。
地元の人人が奏でる音楽はなんとなく、ケルト音楽に似ています。
迷路みたい。
私たちのほかに観光客はほんの数人しかいないので、不思議な感覚になります。
フモーネ城に辿り着きました。鍵の掛かった門の前で、案内の女性が現れる定刻まで待つことに。
ここに幽閉された法王が獄死したという、お化け屋敷のようなお城にいよいよ入ります。
おどろおどろしいでしょう?
おまけに城の跡を継ぐはずだった男の子が7人の姉に毒殺され、悲しんだ母親が安置した男の子の亡骸の近くにはお人形がありました。
ぞっとしちゃったので、息抜きも兼ねて空中庭園へ。ここの空中庭園は標高800メートルで、ヨーロッパ一高い場所にあるのですって。
さらにこの庭園内にはもともとのフモーネ山の頂上の岩がちょこっと顔を出していて、それを触れると幸せになれるのだとか、私もタッチしてきました。
確かに眺めが抜群でありました。
このようにしてモンテ・カッシーノからフモーネに立ち寄って、中世の町での肝試し体験に呆然としながらローマのホテル、Villa Sparetti Trivelli へと戻りました。