2️⃣「🕊羽毛布団をダウンジャケットに」@河田フェザー 2021.03.19 12:00 廃棄予定だった食品から染料を抽出し、洋服やバックを染める。ブルーベリーやドリップしたコーヒーで染め上げられた洋服や小物たちは…自然な柔らかな優しい美しさで私たちを魅了します。そして、捨てられるはずだった「羽毛布団」ダウンジャケットを作る…『グリーンダウンプロジェクト』という取組みも行われています。しょこたんさん、早速その取組みを調査することに・・・🚶♀️📑前回のお話はこちら…1️⃣「🧥繊維メーカーが取り組むSDGs」@豊島🔗翔子さん「このダウン、めちゃくちゃ軽くて暖かくて感動しているんですけど…」しょこたんさんを迎えて下さったのは、河田フェザー社長の河田敏勝さんです。 河田社長「うん。」翔子さん「このダウンを作ってらっしゃるんですね?」河田社長「そうですね。私たち、羽毛の素材メーカーですから…」翔子さん「はい。」河田社長「中のダウンを私たちで作らせてもらっています。」翔子さん「へぇ~!!」 豊島と手を取り、このプロジェクトを行っている、河田フェザー株式会社(三重県明和町)。今や全国からリサイクル羽毛布団が集まって来ます。 翔子さん「わぁ!これは全国の皆さんが使った羽毛布団?」河田社長「そうですね。はい。」翔子さん「うわぁ~!凄い量!お邪魔しま~す!」河田社長「ここに…。ここ2~3日で入ってきた羽毛布団ですね。」 翔子さん「うわぁ~!面白い!ここ2~3日でこんなに~!?」河田社長「そうですね。」 翔子さん「うわぁ…。これ、どれだけの時間の…。夢を見た、布団たち…。量なんだろう?すご~い!」河田社長「(笑)」 翔子さん「役目を終えて、ここに送られてきて…。そしてまた生まれ変わるために…。色んな家庭での思い出がしみ込んでるんだろうなぁって、ちょっと切なくなってきますね。」 河田社長「…まぁ!でも、まだまだこれからが始まりですからね。」翔子さん「良いこと仰いますね!」スタッフ「(笑)」翔子さん「ここで終わりじゃなくて、ここからが始まり!」 本来ならゴミとして捨てられるはずだった羽毛布団が、このプロジェクトにより新しい「ダウンジャケット」に生まれ変わるんです。 河田社長「例えば、ダウンジャケットなんかはこんなようにして入って来ます…。」翔子さん「あっ!布団だけじゃなくてダウンジャケットなんかも?」 河田社長「はい、ダウンジャケットなんかもこう、順番に入って来ますね。」翔子さん「そぉかぁ~。普通に知らなくて捨てちゃってる人いっぱいいたと思うんですけど…」 河田社長「もったいないですね~」翔子さん「知られていった方が良いですね…。もっともっと。」河田社長「あのぉ…。(翔子さんに)頑張ってもらいたいです!」スタッフ「(笑)」 翔子さん「あっ!めちゃくちゃ言います!」河田社長「はい。」 翔子さん「みんな!捨てちゃダメだよ!リサイクルして!もっともっとみんながハッピーになるからね!」 全国に1000カ所以上ある回収拠点から集められた羽毛布団はこの工場で一枚一枚、中身を取り出します。 取り出した羽毛を綺麗に洗浄して、新たな羽毛製品の中身として生まれ変わらせるんです。 その『工程』を見せてもらいます。 河田社長「この洗濯機に先ず入って…。リサイクルの場合は一度水で洗って、汚いものを流しちゃって…」翔子さん「洗う…」河田社長「で、洗濯を2回して、すすぎを4回くらい…」 翔子さん「ええ~!こんなにデカい洗濯機って初めて見た!」河田社長「この洗濯機、世界最大ですから。」 翔子さん「世界最大の洗濯機!?」河田社長「はい。」翔子さん「凄いです~!」 世界最大の洗濯機で綺麗に洗浄し、乾燥させると・・・真っ白、ふわふわの羽毛布団に。 翔子さん「また羽が舞ってる…。凄い!綺麗!わ~!!迫力!!凄い!冬景色って感じ…」 河田社長「はい。」翔子さん「雪みたい…。大迫力ですよ。この機械…。凄い巨大な…?」河田社長「そうですね。世界最大の選別機ですから…」 翔子さん「へぇ~!!この羽毛たち真っ白で、美しいし…」河田社長「はい。」翔子さん「ずっと見ていられるような、面白さがありますね…」河田社長「そうですね…」翔子さん「上までぐるぐるぐるぐる…」 ひと口に《羽毛》と言っても、その重さによって…「フェザー」、「スモールフェザー」、「ダウン」に分けられ使われる用途も異なります。 最も軽い部分が、「ダウン」。そう…!あの、「ダウンジャケット」になるんです。 河田社長「中を開けてみますか?」翔子さん「えっ!?開けたら大変なことになりませんか?大丈夫ですか?」河田社長「大丈夫です!」翔子さん「へぇ~!?」河田社長「どうぞ!」 翔子さん「へぇ~っっっっ!?顔に浴びるとか、そういうのあるのかな…。大丈夫かな…」 翔子さん「えいっ。あっ!大丈夫だ!むしろ奥に引っ込んでく!面白~~い!!何これ!?」 まるで、粉雪のように舞う羽毛たち…。 綺麗ですねぇ…。これが、《リサイクル》されてきたものとは…思えません。。 河田社長「ここまで来ると、最初、折れて痛んでいたようなやつも…。回復工程が洗濯機でありますので、綺麗な新品と変わらないですね。」翔子さん「蘇っちゃうんですね?」 河田社長「【20回】くらいリサイクルしていても、全然悪いところは分からないですね。」翔子さん「へぇ~!!じゃあ私たちが今着ているものを、いつかまた次の世代が着られるぐらい?」河田社長「【200年】ぐらいまでですね。」 翔子さん「200年!?凄い!!」 翔子さん「絶景…。ホワイトクリスマス…」 翔子さん「わぁ~!!綺麗!!真っ白!!わぁ~!!もう降りたての雪みたい…。ふわふわ…!」 翔子さん「いいですか?」河田社長「どうぞ。」翔子さん「ひやぁぁぁぁ~!!もう感触が…ないぐらいに柔らかい。」翔子さん「凄~い!!!」河田社長「重さも無いでしょう?」翔子さん「重さがまったくないです。こんなに乗っているのに…」 翔子さん「不思議~!!なんか手のひらがもう温かいです。」 河田社長「羽毛の特徴ですね。」翔子さん「凄~い!!」河田社長「他の繊維にはないですね。」 翔子さん「へぇ~!!」 翔子さん「見た目も真っ白で美しいし…。」河田社長「…」翔子さん「もったいないですね。捨てちゃったら…」河田社長「もったいないです!もう…」翔子さん「こうやって生まれ変わって…。なんか鳥さんたちから頂いたこの羽だから…。感謝しなきゃ、と思いました。もう…。」 翔子さん「雲の中に手を突っ込んでいるみたい…。」 翔子さん「本当に軽い…」 知らないことって、罪ですね…。このダウンも、もしかしたら…燃やされていたかもしれません。。翔子さん「本当にたくさんの羽毛が…。多分何年も使われたきて、役目を終えた物たちが…。」 翔子さん「あんなに美しく生まれ変わっちゃうのに、ちょっとびっくりですね。」 河田社長「そうですね…。出荷基準も通常の国内の出荷基準の3倍…」 河田フェザーでは、リサイクルダウンの綺麗さを示す国内基準値の3倍という厳しい基準値を独自で設け、どこよりも綺麗なリサイクルダウンを追及しています。 その為、新品のダウンと、まったく区別がつきません。翔子さん「軽いし、温かいし、そして丈夫だし、燃えにくいし…。こんなに良いことずくめの物を《リサイクル》出来るって知らずに捨ててた…。」 翔子さん「それは私も知らなかったので…」河田社長「はい。羽毛を例えば、燃やすと、炭素の塊ですから、1kg燃やすと、1.8kgの二酸化炭素が出てくる…。」 翔子さん「増えちゃうんだ…」 河田社長「だから、なるべく長~い間リサイクルしてくれれば…。その分、空気中の二酸化炭素が直接減ってきます。」翔子さん「わぁ~…」 翔子さん「羽毛を大事にすること、そして…羽毛に感謝して生きること…」河田社長「はい。」翔子さん「それだけで、【SDGs】に参加出来るなんて…。」 翔子さん「なんかすごい遠いものなのかなって勝手に思っちゃってたけどそうじゃないってことがちょっと分かって、嬉しいです。」河田社長「みなさんも、どんどんどんどん参加してもらうっていうのは…非常に重要だと思います。」 気になった方…『グリーンダウンプロジェクト 回収』で検索すれば近くの回収場所が見つかりますよ。 そのひとつ… 名古屋市北区にある、「ソーネOZONE」では常時、羽毛布団を引き取ってくれます。