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Baby教室シオ

提案『癇癪を身に付けさせない』

2021.03.22 00:00

癇癪とは・・・子供が自分の気持ちを表現するときの行動の一つです。2歳頃から5歳頃までによく見受けられ、『泣き叫ぶ』『奇声を上げる』『ものに当たる』『周囲にいる人を叩く、蹴る』など気持ちのコントロールが上手くできない時に起こります。

この癇癪が子供時代で終えることができればいいのですが、実はそう簡単に断ち切れるものではありません。大人の癇癪持ちは怒りの気持ちが抑えきれず、怒りに任せた突発的な行動や発言をコントロールすることができません。情動調整という気持ちをグッとこらえて対処しようという行動が取れないのです。

専門家は子供と大人の癇癪は明らかに違うとしていますが、子供の頃の対人的原因(自分の意見が通らない、物事の受け入れができない、我慢することができない・・・)に対処できなければ、その子の特徴として個性として身に付き成長してしまいます。その子が成長し親になったとき親子の癇癪の対立が可能性としてあります。

子供が癇癪を起している最中に親も自分自身を見失い、親子で負のスパイラルに入るケースを見てきました。そうならないように幼児期に癇癪を身に付けさせるべきではないと考えます。


子供が起す癇癪には3つの種類があります。

先ず1つめは乳児期を中心としておきる生理的なものがあります。例えば空腹である、体調不良、疲れている、眠れない、感情の高ぶりなどがあります。これらはその原因を取り除けばおさまるものばかりです。

2つめは子供が知恵をつけはじめた1歳半以降に出てくる癇癪です。自分の意見を通そうとしたり、自分の意見が通らないと分かった瞬間に親を試す行動に出たりします。所謂主導権争いであり、親子の権力闘争です。

3つめは発達課題のある場合に出てくるものです。このことについては一括りすべき内容ではないので個別対応とします。

しかしどの種類であっても言えることがあります。

それは『子供の癇癪は回数を踏むごとに増幅し、繰り返すことで強化されとても手強いものとなり、育てにくくなる』ということです。ですから癇癪は起させないようにする。なるべく回避することが望ましいといえます

癇癪を起させないということは親が先回りをして子供にとって心地良い環境を作るのではなく、また子供の思い通りに行動をすることでもありません。

生理的癇癪は親が注意すべき健康上の問題もありますが、それ以外についてはフォローをしながら優しい声掛けがとても重要になります。また対人的要求については問題を解決するようにその子に合った方法を見極め実践することが必要になります。

癇癪を起さない子はいません。癇癪とは思えない小さな癇癪でその回数が少ないことが望ましく、徐々に物事の捉え方を前向きに切り替える練習が必要になります。癇癪を身に付けるのではなく、癇癪にとって代わる心地良さを獲得できるように育てることが肝心になります。0歳児のお母様の取組みとして学んでいただく内容ですが、それ以降の年齢でも個別対応いたしていますのでレッスン時に問い合わせ下さい。