介護が必要な父親の訪問ヘアーカット 頚椎症 寝たきり
2016.11.09 13:00
みなさんこんばんは
江東区北砂南砂西大島 砂町銀座商店街入り口の美容室 ヘアーシップリボーン 相澤です
人は他人と比べることでしか、自分のことがわからない。
みなさんは こんな道具を知っていますか?
↑介護用歩行器、杖
↑車椅子
ほんの数ヶ月前まで、使うことになるとは思ってもみませんでした。
元々 病弱だった父親が(この10年で7回手術をしています)歩いていて転ぶことが多くなり、
全身に相当な痛み、手は腫れ、数ヶ月前よりほぼ寝たきりに。
介護の申請をさせていただき、このような器具をレンタルさせていただきました。
パーキンソン病、ガンの転移なども疑われましたが
精密検査の結果 頚椎症によるもので、首の神経の圧迫から来るものだそうです。
来週に手術になりました。(8回目)
このように取り付けていただいた 手すりも
寝たきりで乾燥した、チカラの入らない手には
スベってしまうため
↑スベり止めをつけました。
自分がこのような道具を使ってみるまで、
街で見かける車椅子の方が、どんな思いでどんな風に暮らしているかなんて考えもしなかったです。
キレイごとでは、なんとでも言えます。書けます。でも
<こんな思いするくらいなら、なんであの時に死なせてくれなかったんだ、、、>
重症膵炎で生死を彷徨った時に、誰も迎えに来なかった、、と泣きながらうったえる父や
<後悔だけはしたくないから>
(親や配偶者を亡くした方は、もっと何かしてあげられたんじゃないかと思う人が多いようです)
と介護をする母を見て、なんて声を掛けたら良いのかわからなくなりました。
生きるって、いったいなんなんだろう、、、
現在、血液の病気と闘っているお客様がいます。
一時退院の際に髪を切りに来てくれているのですが、現在は抗ガン剤を使って進行を抑えており来店の度に痩せてしまっています。
今は骨髄バンクのドナーを待ってるんだー
私は型が珍しいみたいで、日本では3人しかいなかったの。
今度、先生が世界を当たってくれるって^^
おお!それじゃ 移植出来たら治るんですね!!よかったー
うん!東京オリンピックが観れるかもしれませんだって^^
一瞬僕は言葉を失いましたが、すぐに笑い返しました。
やせ細ってしまった身体、明るく笑顔でそんな話しをするお客様。その境地に行き着くまでの気持ちがわかりますか?
このお客様は
"どんな状態だって、生きていられるんだから良いじゃない!"
いつもそう励ましてくれます。
人は 人と比べてでしか、失ってからでしか
自分や大切なモノを知ることが出来ないから
↑随分伸びきってしまったね
↑僕が出来ることはこれぐらいだから
↑介護用 水のいらないシャンプー
アルコールでスッとさせます
↑悲しいですが ヒタイがクリソツ
↑入院、手術、リハビリ、長さそうだからサッパリしとくぜい。
(相手の気持ちがわかるように頚椎用カラーをはめてカット)
↑眉毛も切っておきます
↑サッパリしたね。
この後 入浴介助をさせていただきました。
夢だけでは語れない
高齢化社会
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身体が不自由になった人の本音
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まさか 数ヶ月前まではこんなことになるなんて思ってもみなかった現実
命について考える
それでも 後悔したくないし 喜んでもらえるから