489 素人とプロの差異
2021.03.20 03:10
素人が書く記事と、「私はプロ」と自認するベテラン勢が書く記事は、着眼点や表現方法がまったく異なる。その差異がおもろすぎる。
プロは過去の仕事で得た勝利の方程式が心の中にきっとあるのだろう。
「こう書くんだ」と最初から決めてかかるふしがある。どうしても、過去の引用が多くなる。「あの店は知ってる、この店も取材したことがある」。
いずれにしても、まあ、過去のこと。
51歳の私もその1人。取材トークでも、どうしても過去の取材経験を誇る。武勇伝を好む。癖を自覚している。
昨日3月19日に取材した「子たぬきのパン」(山口県周南市鹿野)は当初の取材方針を変え、大学生記者の畠本拓実さん=写真左=が記事を書きます。私は編集デスクに徹します。私が書くと、紋切り型の記事になる。
■「子たぬきのパン」を実食する畠本拓実さん(広島県尾道市)=左=と甲斐翼さん(宮崎県日向市)。4人きょうだいの長男と男3兄弟の三男坊。2人の掛け合いがおもしろすぎ。取材現場が明るくなる。ともに徳山大学3年
「山口県パン豆本」では掲載店舗約40店のうち、約9割の記事を高校生や大学生、社会人の〝アマチュア記者〟が書いてくれました。
写真はアマチュア写真家が担当。
記事が一向に私の元に届かず、焦る気持ちも。また、何回も書き直しをお願いした。「なんで?」との悔しさもあったと思うが、取材文章は豆本を購入した読み手側が良し悪しを判断する。
フリー紙ではなく、売価のついた本ゆえに、読者は手厳しい。
①読者からみて分かりやすいか
②美味しさがそのまま伝わるか
③パンを買いに行きたくなるか
あと数本、皆様頑張って書こう。
ちなみに、その畠本さんが魅力ある大人像について「行動する人。その一点のみ」。