いのちをつなぐ・天野茂作詞の歌9・up26
2020.10.07 07:18
ずっと続いているいのちをつなぐリレー。
個体生物のいのちには限りがある。
おすだけで、めすだけではいのちをつなげない。
それぞれの雌雄個体の生殖器が生み出す卵と精子が合体する。
新しいいのちの誕生。
それはドラマチックないとなみ。
いのちをつなぐ
天野茂
セミは卵からかえり木の下へ
土にもぐり根の汁すい育つ
夏が訪れ木に登り羽化
ミーンとめすを呼びいのちをつなぐ
さけは川の上流でかえる
川を下り広い海で暮らす
急な川を上り生まれた地へ
めすがおすと産卵いのちをつなぐ
米のもみが芽を出す苗づくり
田んぼに植えられ稲が育つ
花粉が風で飛び雌しべが受精
稲穂が実りいのちをつなぐ
人は生まれて二十歳で成人
男女が愛しあい卵が受精
母体の子宮で守られ育つ
オギャーと生まれていのちをつなぐ