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同調圧力

2018.03.21 03:26

Facebook・清水 友邦さん投稿記事

日本は信じられないほど多くの人々が 新聞やテレビの情報の影響下にあります。

欧米ではマスメディア の信頼度が14%~35% なのにくらべて日本は70%と圧倒的多数の人々がテレビ 新聞の報道を無批判に信頼しています。

ある人の写真を見せてこの人は残酷な殺人を起こした人間だと否定的なイメージを与えると、写真を見せられた人は残酷な人間だと思い込みます。肯定的イメージを与えられた人物は暖かく親切と好意的な印象を持つことが印象形成の実験によって明らかになっています。

眠っている人間は印象操作を受けやすく、機械のような行動パターンをとってしまいます。

ある政治家を汚い政治家だとマスコミが否定的に流せば合法的に社会から葬り去ることができます。人格に問題がある政治家を肯定なイメージをあたえて権力を与えてしてしまえば大変なことになってしまうことは歴史が証明しています。

今の日本はメディアの情報操作によって世論誘導されてしまう危険性があります。

今から90年前に日本の軍部は中国本土で満州事変を起こしました。

これをきっかけに日本は国際社会から孤立して太平洋戦争に至りました。

日本政府は軍部の独走を望まず満州事変の拡大を恐れていました。

ところが戦争を反対する新聞には在郷軍人会が不買運動を起こしました。

右翼団体の圧力を受けて苦境に立たされたマスコミは軍部を支持しました。

そしてマスコミの論調に国民はしたがい、戦争に向かっていきました。

「戦争は嫌だ」と戦争に反対すると憲兵隊に身柄を拘束され拷問と脅迫を受けました。

家族はまわりの人々から国賊・非国民と罵声を浴びせられました。

日本は同調圧力が強いので一旦国民の合意が出来上がると、異なる主張することが難しくなるのです。

日本人捕虜の尋問をしたソ連共産党国際部日本課長のイワン・コワレンコ中佐は次のように証言しています。

『集団主義で勤勉な反面、権力に弱い。それが日本人の民族的特性だ。何か命令されて言い争うことがまずない。私は日本人から「はい、そうですか」の返事以外、聞いたことがない。そんな特性が収容所の管理や捕虜の政治教育に大変役立ったよ。』

日本の多くの人々は 新聞やテレビの情報の影響下にありました。

自分が考えて決定したと思っても実はいつのまにか外からの新聞、マスコミの情報操作に影響されてきたのが日本の状況です。

カルトの定義は「強固な信念を共有し、その信念に基づいた行動を熱狂的に実践するように組織された集団」です。

この定義でいくと強固な信念をマスコミが伝え熱狂的に実践する人々の集団もカルトになってしまいます。

日本は巨大なカルト社会です。

こちらのカルト集団はサリンはまきませんが、鬼畜米英と叫んで大規模な戦争を起こし原発は安全と印象操作して3200万の人々に放射能をばら撒きました。

政府の政策が多数意見を反映しているという偽装をおこない、自由に意見を述べる市民の権利を奪いネットや報道機関に管制をしき、そして抗議するものには逮捕、監禁、をふるうのは独裁国家の常套手段ですがよその国の出来事と思って油断してはいけません。

健全なジャーナリズムが育っていない国の見本は中国、北朝鮮など独裁国家に多いですが、実は国連の抗議を無視して内部告発者に10年の懲役を科す特定秘密保護法を成立させたことがジャーナリストから非難されて、日本の報道の自由度ランキングは72位で主要先進国で最下位です。

政府の方針に疑問を挟むと役職を更迭され組織は公的資金が減額、停止の処置がとられます。

原発に反対する役者はドラマを降板させられ、反原発の学者は教授になれません。市民が原発の危険性を訴えると公安から監視尾行されました。原発に反対を唱える知事は冤罪で逮捕されました。原発を推進する役人は電力会社に天下り、マスコミの役員に官僚と電力がなり、原発は安全だの判決を書いた最高裁判事は原発企業に天下りました。

そうして福島原発事故が起きたのです。

情報の透明性、市民の公平性が保たれるように権力を監視するのが本来のマスコミの役割です。

重要な情報を報道をせず抹消的な情報ばかりを続ける新聞TVの情報操作に人々は気がつきはじめています。

新聞・TVがこのままの状態なら、市民に相手にされなくなり、衰退するのは時間の問題です。

現在、多くの企業がコロナ禍を生き残るためにテレワーク環境を整えているのでネットワークが急速に発達しています。

TV・新聞を見ない人々が増えています。

代わりにSNS・ユーチューブから情報収集をする人々が急激に増えています。

ネット社会では誰もが平等に情報を発信できます。

後は発信する情報の質の問題になります。

硬直した思考のプロのジャーナリストと洞察力のあるアマチュアでは立場が逆転していくでしょう。

複雑系に関する先駆的な研究者、ウィリアム・ロス・アシュビー(William Ross Ashby)は進化のもっとも重要な源は多様性にあるということを言いました。

これを、アシュビーの法則(必要多様性の法則 / Low of Requisite Variety)と言います。

選択の幅が多ければ多いほど人々は多様な自己表現をするようになります。

ネットワークの発達は市民の自発的な活動を活発にして社会を変えていきます。

洞察力をもった市民が増えて社会が成熟するに従って、既得権益に依存する人々は皆力を失い消えて行く運命にあります。

体制はそれを恐れています。独裁者はいつ権力の座から引き下ろされるかの恐怖があるので心に安らぎはありません。

権力者の欠陥が暴き出されるようになると、市民の力が増大します。

自由と多様性を抑圧する権威的、抑圧的な政府・宗教・組織はエネルギーが循環しないので解体していきます。

社会が安定しているときの個人は無力に思えますが、社会が揺らいでいるときの個人の意識転換は社会の変革への大きな潮流となる可能性があります。

社会の矛盾に気がついた人々の行動が自然エネルギーの社会へと変容させます。

私たちの考え方、生き方がこれからの時代の大きなうねりを作って行くのです。

TVでユーチューブを見る人が前年比2倍以上の1,500万人以上に増えたそうです。

TVを見慣れていた人がユーチューブ見るようになったのです。

ということで清水友邦もカミさんと一緒にユーチューブ初デビューしました