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輸入ビジネスencyclopedia

契約書にナーバスになりすぎる必要はない

2016.11.26 02:00

あなたが契約条件についてメーカーと幾度かやりとりを繰り返し、

合意に至れば、お互いにサインすることになる。


双方が契約書を出し合っても、最終的に契約書は1枚になる。

その合意した1枚の契約書にメーカーとあなたが連名でサインをして、

初めて契約成立である。



サインしたものをどうやって相手に送るか?

昔はFAXにサインをして送ったものだが、

今はPDFファイル等をメールで送るのが一般的だ。



日本では印鑑をおすのが普通だが、

国際的にはローマ字名のサインだけでいい。



中国人の中には、サインに印鑑を押すケースもあるが、

欧米には印鑑という概念自体がない。



でも、契約書を作るなんてやっぱり面倒だ――

こんな感想を持つ人は多いかもしれない。


有料の契約書作成代行業者もあるが、

契約書の作成にあたって無料で相談したいのであれば、

私がお勧めするのが前述した池袋にあるミプロだ。



ジェトロでも相談は受けてくれるが、

ミプロは輸入に強い専門家が多数在籍している。


基本的には国のサービスであるから、遠慮せずにアドバイスを求めていいのである。

契約書のテンプレートが欲しい方は、有料でダウンロードできるサイトがいくらでもある。



何万円もするものではないし、一度手に入れれば使い回しもできる。

サンプルを参考に作成し、わからなかったら専門家に聞く。

これだけで契約書は十分だ。



ナーバスになりすぎることはないし、ここにあまりエネルギーを注ぐ必要はない。



欧米社会が契約社会なのは事実だが、私の経験上、

信頼関係ができていれば人間関係で何とかなるものだ。



むしろ、契約書の文章で徹底的に縛らないと

まともにビジネスができない相手であるのなら、

組まない方が無難という考え方もできる。



繰り返すが、結局、人間対人間。

契約書は何かあった時の歯止めにはなるが、

ビジネスの根底にあるのは生きた人間同士の信頼関係なのだ。