トイレの話の続き〜ドア編〜
こんにちは。住まいのおせっかい家です。
トイレ話シリーズ第3弾。
1回目は「トイレの自立」が本人だけでなく家族としても重要な事だと書きました。
そして、トイレの自立のためにも必要なトイレの手すり編
縦手すりだけでなく、カウンターや、その取付け方法など配慮するポイントや、その理由をまとめてあります。
今回は「ドア」のお話。
これって間取りにも影響します。
というのもドアには開き戸と引き戸があるのですが、引き戸は間取りに影響されるからなんです。
開き戸だったら、ドアが開く開口部分だけの問題ですが、引き戸の場合、ドアを引き込む場所の関係があるからです。
まあ、難しいことは言わずにドアがどんな風に影響するのかです。
開き戸の注意点
トイレのドア、古い家だと内開きになっている場合があります。昔は、通路側にドアが飛び出して来るからなのか、内開きの場合もありました。
これは、もう論外に危ないので至急交換か必要です。というのは、トイレで倒れた場合身体が突っかかってドアが開けられないからです。
では、廊下側に開く外開きタイプなら問題ないかと言うと、そうでもないのです。
開き戸はドアが動きますよね。トイレのドアを開ける時には、自分が立っている手前側にドアが迫ってきます。だから、ドアを持った位置より少し後ろに下がったりする場合があるんです。
これがバランスを崩してしまう原因にもなります。夜のトイレなどでは注意力も散漫になりますからね。
引き戸の注意点
開き戸に比べて、引き戸は人の位置が同じでドアだけが動くことが可能なのでおすすめです。
廊下側なドアが開く事もないので、歩いている家族が不意に開いたドアにぶつかる心配もなしです。
ここまで来たら、ぜひ気をつけてもらいたいのが開口部の大きさです。
なぜかトイレ用のドアって一回り幅が小さいサイズが普通なんです。
引き戸のトイレなら、トイレの横方向から入るパターンになるので、ぜひ普通の部屋のドアと同じサイズにしておいて欲しいのです。
将来に備えて大きなトイレにしたり、車椅子用に上吊り型の引き戸にする必要はありません。サイズアップしても価格はほとんど変わらないと思います。
少し開口部分が広くなるだけで、介助の必要があったり倒れてしまったりしても対応がしやすくなります。
リフォームでの変更は、筋交や柱の位置にもよるので予算含めてよく検討してください。
要支援以上であれば、介護保険の住宅改修で引き戸に変更なども対応可能です。
毎日つかう場所だからこそ、トイレが安全で使いやすいことが重要なのです。