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IPコラム 弁理士 田中智雄

いいデザインなら高くても売れる

2021.02.13 05:05

昭和のころの日本、

みんながブランド志向だった当時、

一つの実験が始まった。


ブランドで溢れている流通の世界、

ノーブランドと称するブランドなしの製品が投入された。


「無印」という名のブランド。

ブランドを省略して、品質で市場に挑戦。


当時の日本、

値段が高ければ品質はよい、

ブランド品なら品質は良い、

と考えられていた時代、

脱ブランドで商品の値段を下げる。


あれから30年以上が経ち、

ブランド志向よりも価格志向に転じている日本。


商品・サービスの価格が安いのが常態、

なかなか価格を上げることができない。


ノーブランド化の逆を目指したらどうか。

昭和のあの時代、品質を変えずノーブランド化で価格を下げた。

令和のいま、品質を変えずにブランド化で価格を上げる。


品質が同じなのに価格を上げる、

それはとても不自然。


ブランド化を理由に価格を上げる、

これなら自然。


ブランドは商標だけではない。

デザイン(意匠)も立派なブランド。


用途や機能が同じなら、

良いデザインの方が売れる。


デザインが良ければ高くても売れる。


品質による差別化はもう限界。

これからはデザインで勝負。


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