高打点連発!嵐の南場を制したのは!?決勝 第1節 1回戦レポート
11/8(火)17:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、RTDマンスリーリーグ決勝 第1節 1回戦の様子をお届けします。
対局者は、起家から順に
瀬戸熊 直樹(日本プロ麻雀連盟)
佐々木 寿人(日本プロ麻雀連盟)
多井 隆晴(RMU)
藤田 晋(株式会社サイバーエージェント代表取締役社長)
レポートは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)がお送りします。
決勝に残った4名で1日4回戦を2日間行い、全8回戦の合計ポイント上位者が優勝となる。
全28回戦の予選と比べれば短期戦には違いないが、8回戦あれば、ある程度フラットなバランスで打つことが可能となるだろう。
しかし、そこは攻撃的なメンバーが集まった決勝戦。東1局からいきなりぶつかった。
打1pとしてタンヤオを見るかと思いきや、瀬戸熊はこのイーシャンテンから、スーアンコを見て打6sとする。
すると、ここに佐々木のリーチ。
続いて、ドラアンコの藤田も追いついた。
しかし、ここを制したのは瀬戸熊。
リーチ後、2枚目の1pにようやく動いた瀬戸熊が、5mで藤田から3900。2軒リーチをかわして先制する。
このまま打ち合いが続くかと思われたが、この後は意外にも均衡状態が続き、南入。
そして、嵐のような南場を迎えることとなる。
まずは南2局、オヤ番の佐々木。
8pか7mを切って、両面2つのリーチ手順を辿る打ち手が多いと思われるが、1s3s切りのタンヤオも仕掛けが利くため捨てがたい。
佐々木は、この難しい選択をノータイムで決断する。佐々木の選択は打3s。タンヤオに向かった。
すると、6巡目の8pにポンテンをかけ、多井のリーチ宣言牌3mを捕えて12000。
佐々木が正解を選び出してトップ目に立つと、今までの均衡状態が嘘のようにここから高打点のアガリが連発する。
まずは次々局。
藤田がいったんこのカン7sをダマテンに構えるが、4枚目の發が見えると、警戒していた佐々木の国士が消えたため、ツモ切りリーチ。
ヤマに3枚の7sをきっちりツモって2000・4000。
佐々木・瀬戸熊に並びかける。
これで三つ巴のトップ争いかと思いきや、ここから多井が一気にくる。
まずは、この4000オールを決めると、次局にはホンイツテンパイから、この選択。
生牌の白単騎テンパイに、生牌のドラを引いてどうするか。
マンズのホンイツ模様の瀬戸熊からマンズがあふれており、いずれも打ちにくいが、多井は長考の末、生牌の白を打っていった。
一方の瀬戸熊はというと、このイーシャンテンだったが、白を鳴かずに中を止め切る。
すると、意外なところから中が放たれた。
佐々木である。
佐々木は、ノーテン罰符で優位に立つべく、中を打ち出したのだが、瀬戸熊とのコントラストが面白い。
マンガンテンパイでも中を打ち出さない瀬戸熊に対し、ノーテン罰符のために中を打ち出す佐々木。
どちらも、各自の打ち筋に合った、「らしい」選択である。
しかし、今回は佐々木の中が多井に捕まり、12000。
佐々木の戦線離脱とともに、多井がトップ争いに食い込んできた。
それでも、佐々木はいつも通り攻め続ける。
次局では、藤田のこのリーチと、發ポンでソウズ仕掛けの多井に対し、リーチのみで追いかけリーチを放っていった。
しかし、ここも制したのは多井。
マンズ待ちとピンズ待ちの2軒リーチに挟まれながらテンパイを果たすと、佐々木が掴んだ4sで12000をアガり切る。
これで頭1つ抜けた多井は、オーラスも自身でアガり切り、初戦を大逆転のトップで飾った。
しかし、多井も多井らしく、大逆転の大トップにも「内容的にはイマイチ」と語り、2回戦以降に向けて気を引き締めた。
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
■次回放送(決勝最終節):11月23日(水・祝) 16:00~ AbemaTV麻雀チャンネルにて