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IPコラム 弁理士 田中智雄

創業するときに始める借金と商標

2021.03.09 10:00

創業したばかりだから借金は必要ない、

創業したばかりだから商標は必要ない、

これはダメ。


お金がなくなってから借金をする、

事業が軌道に乗ってから商標を登録する、

これは遅すぎ。


【お金を借りるということ】

お金を借りることに対する悪いイメージ、

でも事業を始めると必ずお金が必要になる。


いま借りる必要がなくても、いつかは借りるのがお金。

でも借りたいときに貸してくれるとは限らない。


お金を貸す銀行、

必ず返せる相手にしかお金を貸してくれない。

返済実績もないのに貸してくれる銀行はない、

これが現実。


【創業時にお金を借りる理由】

いちばん簡単にお金を借りることができるのが創業時。

創業時にお金を借りるのは、「返済」という実績を作るため。


必要のないお金を借りて、それを長い時間をかけて返済する。

実績ができるまでには数年の時間がかかる。


創業時にお金を借りる理由は、時間がかかる実績を早く作るため。


【創業時に商標登録する理由】

会社名、商品・サービス名を安心して使うため、

これが創業時に商標登録をする理由。


創業を思い立ったらすぐにでもネーミングを確保する、

これが理想。


【商標を育てるのも時間がかかる】

商標は育てるもの。

登録したばかりの商標、

使い始めたばかりの商標、

このときの商標にブランドはない。


商標名を聞いても、

「エッ」何のこと?


商標を使い続ける、

ブランド力が備わる、

そして信用が備わる。


ブランド力・信用が備わるまで、

数年、十数年がかかる。


だから早く始める。

創業を思いったら借金と商標を始める。


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