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IPコラム 弁理士 田中智雄

質屋さんでも見抜けない「ニセモノ」の正体

2021.03.12 10:00

質屋さんと言えば、ニセモノを見分けるプロ、

そんな質屋さんがバーキンのニセモノを見抜けなかった、

質屋さんでも騙されてしまうニセモノ、

その正体は何か。


【ニセモノって何】

むかしのニセモノの特徴といえば、

YKK以外のファスナ、

縫製が下手、

ロゴが変、

分かりやすい特徴。


いま出回っているニセモノ、

むかしのような幼稚なニセモノではない。


いまのニセモノ、

実はホンモノと同じ。


【ニセモノとホンモノの違い】

いまのニセモノ、

ホンモノと同じ工場で作っている。


ホンモノを作る工場で一体何が起こっているのか。

工場では依頼された数だけしか作ってはいけない。

でも実は、

こっそり多めに作っている。


1000個まではホンモノで1001個目はニセモノ、

ホンモノと同じ工場で作っている、

だから見た目で判断できない。


【わざとではない】

わざと多めに作るのはけしからん。

でも、わざとではない。

工業製品なので完璧というわけではない。


作ってみたら、ちょっと失敗した。

訳あり商品やちょいキズ商品みたいなもの。


だから予め多めに作っておく。

訳ありやちょいキズは工場で処分されるはず、

でもそれが横流しされている。


訳ありやちょいキズ、

使う分には全く問題なし、

喜んで取引されている。


海の向こうの工場の管理、

とても大変。

ホンモノの工場で作っているから、

売る方も買う方も「ニセモノ」とは気が付かない。


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