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コピーライター(フリーランス)・中本タカシ/横浜・東京/コトバミッケ

のらぼう菜、味もストーリーもべらぼうに美味い。

2021.03.22 11:14

「これ、知ってるか?のらぼう菜。
 おひたしにすると抜群に美味いよ。」

そう、教えてくれたのは

馬車道で横浜野菜の直売所・驛(うまや)テラスを運営する仲里さん

店頭には横浜の農家さんが育てた、仲里さん選りすぐりの野菜や加工品が並び、

オススメされたモノは何を買っても、間違いなく美味しく、とってもリーズナブル。

さらに、野菜を作る農家さんの想いや育成ストーリーまで教えてくれるから

単に美味しいだけでなく、野菜を楽しく、愛情を持って食べられるのです。


まさに仲里さんは横浜野菜の伝道師。

その魅力に引き込まれ、片道1時間半かけてお店に買いに来るという人もいるほど。

僕自身も、ここ1年くらい、野菜をほぼ驛(うまや)テラスでしか

買っていないくらいに、仲里さんの虜になっています。

あっ、こんにちは。横浜を愛するハマっ子コピーライター・中本です。


のらぼう菜とは…それは、救国の野菜。

熱さ全開の冒頭から「のらぼう菜」の話題に戻りましょう笑

のらぼう菜とは、「のらで“ぼーっ”と生えている」というのが名前の由来。

菜の花の仲間のアブラナ科に属し、実際に見た目も近いものがあります。

とはいえ、苦味やクセなく、栄養価も高く、近年再注目されているのだそう。


その歴史は古く、江戸初期から関東各地で栽培されていました。

年貢として米や野菜を納めなければならない状況下でも、

「のらで“ぼーっ”と生えている“ただの草”ですよ」と

説明&カモフラージュすることで、取り立てを免れてたのだとか。

江戸時代中期の天明の大飢饉の時には、のらぼう菜が多くの人々を

飢饉から救ったことから「救国の野菜」と言われているそうです。


ちなみに、これも全部仲里さんの受け売りです笑


さぁ、のらぼう菜のおひたしを作ってみた。食してみた。

作り方は、お湯を沸騰させて、塩を入れて、のらぼう菜を入れて、

1~2分茹でて、流水で冷やして、水気を切って、好みの大きさに切る

という至って普通のおひたしの作り方でOKです。

さぁ、できた。食べてみた。うわぁ、べらぼうに美味い!(表現が陳腐でスイマセン笑)

口の中で噛むと、茎の部分から独特の旨味がプシュプシュっと飛び出して、

味も食感も最高なんです。小さい頃に食卓への登場回数が多かった

“ほうれん草のおひたし”の記憶からおひたしに抵抗を持っていたのですが、

こちらは嫌な苦味もクセもなく、本当に美味しすぎます。

いっぱい作って、タッパーで冷蔵保存して(冷やしても美味い)、

お酒のつまみにも最高です(焼酎ハイボールが進みます)。

ヘルシーだからいっぱい食べても罪悪感はありません。

本当に美味しさも、背景にあるストーリーも

最高の野菜に出会えて、ブログを書いている今もまた興奮してきました笑


戸塚区秋葉町・高橋農園の「のらぼう菜」だから超絶うまい!

驛(うまや)テラスに並ぶ「のらぼう菜」は、

戸塚区秋葉町の高橋農園さんがつくったもの。

農薬や化学肥料を一切使わずに、糠とお蕎麦屋さんから入手した出汁がらを

合わせて発酵させた堆肥で栽培しているからこそ、その旨味がつくられるのだそう。

そんな話を聞くと、ますます美味しく感じちゃうから不思議です。


あっ、この話も仲里さんの受け売りです笑

「のらぼう菜」が楽しめるのは、春の今時期だけです。

さぁ、僕もまた買いに行かなきゃ!