のらぼう菜、味もストーリーもべらぼうに美味い。
「これ、知ってるか?のらぼう菜。
おひたしにすると抜群に美味いよ。」
そう、教えてくれたのは
馬車道で横浜野菜の直売所・驛(うまや)テラスを運営する仲里さん。
店頭には横浜の農家さんが育てた、仲里さん選りすぐりの野菜や加工品が並び、
オススメされたモノは何を買っても、間違いなく美味しく、とってもリーズナブル。
さらに、野菜を作る農家さんの想いや育成ストーリーまで教えてくれるから
単に美味しいだけでなく、野菜を楽しく、愛情を持って食べられるのです。
まさに仲里さんは横浜野菜の伝道師。
その魅力に引き込まれ、片道1時間半かけてお店に買いに来るという人もいるほど。
僕自身も、ここ1年くらい、野菜をほぼ驛(うまや)テラスでしか
買っていないくらいに、仲里さんの虜になっています。
あっ、こんにちは。横浜を愛するハマっ子コピーライター・中本です。
のらぼう菜とは…それは、救国の野菜。
熱さ全開の冒頭から「のらぼう菜」の話題に戻りましょう笑
のらぼう菜とは、「のらで“ぼーっ”と生えている」というのが名前の由来。
菜の花の仲間のアブラナ科に属し、実際に見た目も近いものがあります。
とはいえ、苦味やクセなく、栄養価も高く、近年再注目されているのだそう。
その歴史は古く、江戸初期から関東各地で栽培されていました。
年貢として米や野菜を納めなければならない状況下でも、
「のらで“ぼーっ”と生えている“ただの草”ですよ」と
説明&カモフラージュすることで、取り立てを免れてたのだとか。
江戸時代中期の天明の大飢饉の時には、のらぼう菜が多くの人々を
飢饉から救ったことから「救国の野菜」と言われているそうです。
ちなみに、これも全部仲里さんの受け売りです笑
さぁ、のらぼう菜のおひたしを作ってみた。食してみた。
作り方は、お湯を沸騰させて、塩を入れて、のらぼう菜を入れて、
1~2分茹でて、流水で冷やして、水気を切って、好みの大きさに切る
という至って普通のおひたしの作り方でOKです。
さぁ、できた。食べてみた。うわぁ、べらぼうに美味い!(表現が陳腐でスイマセン笑)
口の中で噛むと、茎の部分から独特の旨味がプシュプシュっと飛び出して、
味も食感も最高なんです。小さい頃に食卓への登場回数が多かった
“ほうれん草のおひたし”の記憶からおひたしに抵抗を持っていたのですが、
こちらは嫌な苦味もクセもなく、本当に美味しすぎます。
いっぱい作って、タッパーで冷蔵保存して(冷やしても美味い)、
お酒のつまみにも最高です(焼酎ハイボールが進みます)。
ヘルシーだからいっぱい食べても罪悪感はありません。
本当に美味しさも、背景にあるストーリーも
最高の野菜に出会えて、ブログを書いている今もまた興奮してきました笑
戸塚区秋葉町・高橋農園の「のらぼう菜」だから超絶うまい!
驛(うまや)テラスに並ぶ「のらぼう菜」は、
戸塚区秋葉町の高橋農園さんがつくったもの。
農薬や化学肥料を一切使わずに、糠とお蕎麦屋さんから入手した出汁がらを
合わせて発酵させた堆肥で栽培しているからこそ、その旨味がつくられるのだそう。
そんな話を聞くと、ますます美味しく感じちゃうから不思議です。
あっ、この話も仲里さんの受け売りです笑
「のらぼう菜」が楽しめるのは、春の今時期だけです。
さぁ、僕もまた買いに行かなきゃ!