DJ アシュバ (SIXX AM / Ex-GNR) #4 成功している人ほど…
元Guns N' Roses / SIXX A.Mのメンバー、そして長年デザイン関係の会社も経営している、DJ アシュバ。
彼が音楽面よりも人生観・仕事観を語ったロングインタビューの訳Pt.4!
今回のテーマは「自分のバンド・自分の曲」「成功している人ほど…」「過去に生きず、未来を見て」です。
I: インタビュアー
DJ: アシュバ
自分のバンド・自分の曲
20:30
DJ: (GNRでの仕事はほんとに楽しかったけれど)、達成感に関して言うと、 SIXX AM の方がそれを感じられたよ。
あれは、ニッキー、ジェイムズ(・マイケル)、オレ、この三人で作り上げたものだったからね。Beautiful Creatures にも同じことが言えるよ。
(これまでの記事にあった、初めての大きな仕事だった) Bullet Boysでギタリストの代役を務めた時、オレは彼らのツアーバスに乗りながら自分のキャリアが軌道にのったように感じたけれど、心の中ではわかっていたんだ。
「いいか、これはお前のバンドじゃないんだぞ。お前がプレイしているのは、お前が書いた曲じゃないんだ」ってね。
だから、オレは頑張ってそれを実現したんだ。Beautiful Creaturesを組んで、自分で曲を書いて、その後SIXX AMでは三人でそれをやった。
I: SIXX AM であなたはグラミーにもノミネートされたんですよね?
DJ: 多くの人はそれを誤って認識してるんだけど、グラミーにノミネートされたのはオレじゃなく、オレがかかわった曲なんだよ、Motley Crue のね。
I: Saints Of Los Angeles ですね。
DJ: そうだ。オレはあの曲を共作し、共同プロデュースし、それがノミネートされたってことだよ。
もちろん、オレ自身が直接ノミネートされたわけじゃないけど、それでも素晴らしいことだよな。
成功している人間ほど…
22:25
I: モトリーやアクセルと仕事をするようになり、あなたは気持ち的にどうでしたか?
「わぉ、オレは今、あの憧れてた人と一緒に仕事をしてるのか」と感じたことはありますか?
というのも、成功がある程度のレベルまで来ると、どうしても「オレはいるべき場所にいるぜ」みたいな感じに振る舞わなければいけないこともあります。
もちろん、時にはそれもクールだと思いますが、内心では「こりゃすげぇな…」みたいに感じることもあるわけで。
DJ: んー、奇妙なことに、オレはそういった憧れの人達と会ったり一緒に仕事をして、そんな風に圧倒されたことはないな。
もちろん、そういった仕事をさせてもらえることは本当にありがたいと思ってやってるよ。
でも、オレはそういった成功したスター達であっても、同じ一人の人間として見てきたし…
例えば、アクセルなんかはとてつもない成功をおさめた人だけど、彼はそんな偉そぶった勘違い野郎じゃなく、とても地に足の着いた話しやすい人だし、ニッキーにしても同じさ。
オレが見てきたロックスターの多くはそうだよ。まぁ、中には例外もいるとは思うけど(笑)
でも、ほとんどの場合、成功していればしているほど、より素敵な人であることが多いね。なぜなら、彼らは自分を誇示する必要が無いからさ。
過去には、全然成功をおさめていないのに、オレをゴミみたいな扱いをした連中もいたよ。オレは奴らのことも絶対に忘れないだろう。
そういう連中を見てきたからこそ、オレは「自分が成功したら絶対にこんな風にはならない」という思いがあったんだ。
過去に生きず、未来を構築
24:35
I: アクセルはあなたにGNRオリジナル三人の再結成を打ち明けた時、「スラッシュは戻ってくるが、キミにも残って欲しい」とオファーしてくれたそうですね?
でも、あなたは自分自身の活動をするためにそれを断った。恐らく、誰もが耳を疑ったと思いますが?
DJ: ああ、もちろん、そんな提案をしてもらえたことはとても嬉しかったけど、さっき話したことと同じさ。
オレの心は、自分がどこに向かいたいか知っているんだよ。
オレがガンズにいた時、出会う人達は「あのGuns N’ Roses に在籍してるんですね!」という感じだったけどさ、でも、オレは「元〇〇〇の…」とか、自分が成功に導いたわけでもないバンドの名前にしがみついたりだとか、そんなことは絶対にしない。
オレのSNSアカウント見てもらえればわかるけど、オレはSIXX AM のギタリストだとすら書いていない。
オレは過去の思い出に生きているのではなく、常に今から向かう方向を向いて生きているからさ。
そういった過去のステータスを強調する人はたくさんいるし、それ自体は間違ったことじゃないよ。
きっとオレも死ぬときには「元ガンズ」という肩書が出てくることだろうけど、オレはそれにしがみつくように生きていきたくはないんだ。
いつでも未来を作り続けていきたいんだよ。
続く…