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aya's lounge

間狂言。

2016.11.11 12:23

こんばんは。


ひと際寒い東京です。

先ほど、久しぶりに海老蔵さんのドラマを見ることができました。

相変わらずの痛快ぶりで、

ラストの山門の「絶景かな、絶景かな」は、

心がスッキリしました。


さて、歌舞伎座昼の部のお話の続きです。

「祝勢揃壽連獅子」は襲名する親子4人の舞踊です。

能の石橋がもとで、厳しくも温かい親獅子と

懸命について行く仔獅子たちの関係が素敵なお話です。


三男の歌之助さんのお顔が小っちゃい(笑)

今時の若者だなぁ。

芝翫さんはお顔が役者向きで大きく、

並んだら橋之助さんも大きかったです。


さすがに長男という感じで橋之助さんが勢いあり、

大胆で緩急あり見応えありました。

兄弟気持ちが揃っていてよかったです。


芝翫さんは貫禄あり、優しさ溢れる獅子でした。

姿は同じでも、役者さんごとオーラが違う。

厳しさが先に立つ方もいれば、優しさが先に立つ方もいる。

私はその雰囲気を感じるのが大好きです。


もう4人が舞台に立っていることだけで感動してしまう。

お母様の寛子さんのご苦労は想像できません。

こうして三人ともに歌舞伎役者として並んでいる風景は、

理屈抜きにすごいです。


そして、連獅子に必ずある「間狂言(あいきょうげん)」

狂言師から獅子の精に早替りする間に舞台で演じられます。


長楽坊は萬太郎さん、萬年坊は右近くん。


右近くんのblogを読み、

今回この間狂言に対する気持ちを知りとても感動しました。


連獅子は思い出深い、大切な演目とおっしゃいます。

中学生の時に海老蔵さんと、その後は猿之助さんと四度、

そして松也さんとも。

種之助さんの時は親獅子だったそう。


私は詳しくないのですが、

型があり、中でも’おもだか屋’型の連獅子は振りがハード、

と言われています。

あのキレキレな舞、毛振りの時間の長さは人間業ではありません(笑)


記憶が正しければ、

猿之助さんが親獅子デビューした時の仔獅子が右近くんでした。

「亀会」ファイナルのお相手も右近くん。


猿之助さんの毛振り超高速回転に、

ラストお顔を上げた時は「神。。」と思ったくらいです。


また話がそれました(笑)

右近くんは今回連獅子の’間狂言’は初役だそうです。

思い返してみると、わりとベテラン陣が演じることが多いような。

それは見るより難しい場面だからでしょうか。


クスッとする’おかし味’ある場面で、

長楽坊と萬年坊のやり取りが面白くホッと一息できるのです。


萬太郎さんとの若手コンビは、とても爽やか!

初々しさがいいですね。

私も含め、まわりが皆笑顔になっていました。


右近くんのお酒を飲む仕草がすごくリアルで、

横のおじ様が「上手い!」と思わずつぶやいてました(笑)


若手もこういうシーンにどんどん出演してほしい。

楽しい間狂言でした。


その後、仁左衛門さん梅玉さん藤十郎さんが登場します。

一瞬にして空気が変わる。

大きな風が揚幕から吹いてくる。


そうそう、仔獅子三人が花道を後ろ向きで、

同時に下がっていくのが圧巻。

三階なのでちらっとしか見えなかったので、

これは一階で観たかったな。


いろんなお楽しみがある連獅子でした。

もちろん演奏も心が躍りました!

連獅子大好きです。


有難うございました。



aya。