訓蒙図彙44
2021.03.23 08:39
鶚(かく)
[訓読]鶚 かく みさご。魚鷹(ぎょよう)なり。雎鳩(しょきゅう)、雎鳩(しょきゅう)、並びに同じ。
[通釈]鶚 かく みさご。魚鷹のこと。雎鳩、雎鳩、ともに同じ。
[語釈]●鶚 ミサゴ (Pandion haliaetus)は、鳥綱タカ目ミサゴ科ミサゴ属に分類される鳥類。極地を除くほぼ全世界に分布する。ユーラシア大陸と北アメリカ大陸の亜寒帯から温帯地域とオーストラリアの沿岸部で繁殖し、北方の個体はアフリカ大陸中部以南と南アメリカに渡って越冬する。日本では留鳥として全国に分布するが、北日本では冬季に少なく、南西諸島では夏に少ない。西日本では冬季普通に見られる鳥だったが、近年やや数が減少している。北海道ではほとんどの個体が夏鳥として渡来している。水辺にすみ、急降下して魚を捕らえることから、うおたか(魚鷹)ともいう。
[用例]
『文選』孔融.薦禰衡表:鷙鳥累百,不如一鶚,使衡立朝,必有可觀。
南朝梁.武帝「移檄京邑」:鶚視爭先,龍驤並驅。
『宋書』卷七四.沈攸之傳:莫不勇力動天,勁志駕日,接衝拔距,鷹瞵鶚視,顧盼則前後風生,暗鳴則左右電起。
唐.杜甫「奉贈嚴八閣老」詩:蛟龍得雲雨,鵰鶚在秋天。
『幼學瓊林』卷四.科第類:賀登科,曰榮膺鶚薦。
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