同期演奏するためには PC / Mac使用の場合)
友人とかに同期演奏の仕方を聞かれる事がたまにあります
ウチのバンドのやり方(PC/Mac使用する場合)ですが手法をお伝え出来ればと思います
同期の手法は何通りかあります
今回の手法はPC / Macを現場に持っていく手法です
今時はスマホでも簡単に出来ますがウチはMacを使用してます
因みに通常リハとかで荷物がリハスタに入りきらないとかいう場合はスマホで済ます事もありますが音も使い勝手も悪くなるのが欠点です
利点は荷物がほとんどなくなる上、セッティングも早くすみます
この為、機動力重視でスマホでライブでやってるバンドも多いのではないでしょうか
昔のゴールデンボンバーはダルビッシュさんがiPodで制御してたとか言ってましたね
スマホの場合でも最近は色々なアプリがあるから多少細かい設定も出来るんじゃないでしょうか?
僕らは同期を重視してるのもありますのでスマホよりは踏み込んだ形になります
(※ライブハウス環境の場合で、ホールレベルではないです)
今から紹介する方法以外にもありますが今回はPC / Macを用いた手法の紹介です
メリットは見栄が一番ですが音がよく音圧もあります
デメリットはお金がかかる・機材(荷物)が多くなる・機材の知識が必要になる
という感じです
セッティングはギターやベースのセッティングより面倒です
こう見るとデメリット多いですね
ただ、それを凌駕する位、細かく色々と設定できるのでバンドとしてはこの方が良いと感じてます
必要な機材ですが
・PC / Mac & DAW(ウチはCubase)
・USBケーブル
・オーディオインターフェース(少なくとも4OUTできる物)
・5mシールド2本(PA宅に出す用)※LRに分けてるから2本
・オーディオインターフェースから出力するLRのケーブル(10m)
・ヘッドフォンアンプ(ドラム用)
・ヘッドフォン用ミニジャックからフォンにするための変換アダプター
・イヤフォン または ヘッドフォン(ドラム用)
ざっとこんな感じですかね
もっと言うとこのシステムを置く台とか細々あるけどウチはキーボードスタンドに2Uのラックに設置してます
図にしますと下記の様になります
各機材の僕なりの想いをお伝えします
【PC / Mac】
もちろんノート一択 さすがにデスクトップを用意する方はいないと思います
スペックだけど最近の物であれば問題ないと思いますが僕はMac Book Proの15インチで2019を使用してますので比較的新しいですね
ある程度なら古いMacでもOKかと
Macの場合、メモリは16Gあった方が良いと思います
8Gでライブやった事ないですがトラブル危険性はありますのでやめた方が良いと考えてます
8Gだとメモリ不足でライブ中にDAWがダウンする可能性がありますから
僕は16Gで今の所落ちた事は一度もないですがリハや本番前は必ず再起動します
DAWに関してですが僕はCubaseを使用してます
他のDawは知らないですがabletonやstudio oneにはあると思いますがDAWの設定でOUTを2系統に分けないといけません
お客さんに聴かせたい音とドラムだけに聴かせたい音(他のメンバーでもいいですが)に分けます
他にも個別で出したい場合は別途OUTの設定を増やし、オーディオインターフェースに当ててあげればOKでです
一例になりますがドラマーはクリックを聴かないと同期と演奏が合わなくなるのでドラムに送る必要があります(※不要な場合もあるので絶対という事ではないです)
その際、DAWの設定でLRでミキサー宅に2本(モノでも良いけど)LRで2本ドラムに送ってます
つまり客用(LR)とドラム用(LRで)で4OUTに設定して送ってます
細かい話しですが各ドラマーの好みにより同期音とクリックがほしい場合とクリックだけがほしい人のタイプがいるので聞いてみてください
また、同期音やクリック音のレベル設定を全曲同じにしても聴こえ方が変わるのでDAW上で調整すると環境が良くなります
他にもありますがキモはこんな所です
りんごのマークが天地逆なのは逆さに撮影したから 突っ込まないでください
【USBケーブル】
oyaideから高価なケーブル出てますがウチはヨドバシで買った適当なケーブルです
ただ、長さだけは気を付けてます
あまり短いと困る時があったりしますし長いとプレイ中に腕ひっかけるかも知れないので
【オーディオインターフェース】
出音にかなり影響するキモの部分です
PA宅とドラム用に送るため4OUT以上のオーディオインターフェースが必要になります
また、音質ですがオーディオインターフェースの良し悪しで変わりますが(DAWでの音質は一旦無視)めちゃくちゃ高価でなくても良いと個人的には思います
因みにウチはROLANDのOCTA-CAPTUREです 10年位前の物なので中古も結構出てると思います(ウチは中古 使い方が荒いので何度もメーカーで修理してます)
目新しい機材ではないですが僕は便利に使わせていただいてます
【5mシールド2本】
シールドは各バンドお好みで
5mにしてるのはキャパ200〜500くらいの箱でやってきましたが特に問題なかったので5mにしてます
3mだと短いですし7m以上だと片付けるのにすごく面倒です
以前10mでしたが撤収にすごく時間かかりましたし長いと断線しやすくなるし音も細くなるので5mで良いと思います
【オーディオインターフェースから出力するLRのケーブル(10m)】
正式名称がわからないです…
単純にドラムへ送るための物でしてLRで送れるオーディオケーブルなら何でもOKかと思います
オーディオインターフェースから出力されるのがLRでモノ&モノでウチが所有してるヘッドフォンアンプのINが1つしか受けられないので写真の様なケーブルにしてます
10mも本来不要ですがオーディオインターフェースからドラムまでの距離が箱によってマチマチなので10mを使用してます
音が細くなってもお客さんに聴かせる音ではないので何でも良いと思います
長さがあるので片付けは非常に面倒だけどドラムに送るのでどうしても
物理的距離が必要なんだよね
【ヘッドフォンアンプ(ドラム用)】
※ドラム用と書いてますがオーディオインターフェースから有線で音を受け取る必要があるメンバーと思ってください
僕はサウンドハウスの一番安いヘッドフォンアンプを使用してます 確か3千円弱
音質はどうでもよくレベルが大きくなれば構わないという考えなので
ライブでやる分には申し分ないですよ
なぜヘッドフォンアンプが必要なのかという事ですがドラマーは自分が叩く音がかなり大きいのでPCからのレベルだけだと追いつきません(全然聴こえないと思います)
なのでプレイ中ちゃんと聞こえる様に増幅してあげる必要があります
ドラム側にヘッドフォンアンプ用の電源確保してあげてね
安いので3台持ってます 同期用だけではなく他の用途にも使用出来るのであると色々便利
【ヘッドフォン用ミニジャックからフォンにするための変換アダプター】
ヘッドフォンて大抵ミニジャックだからこれをフォンジャックに変換させてあげます
【イヤフォン または ヘッドフォン(ドラム用)】
多くの方はイヤフォンだと思います ヘッドフォンはプレイ中、まずズレますね
イヤフォンもイヤモニ用とか色々あるけどウチの歴代のドラムはおそらく普段から愛用してるリスニング用をそのまま使用してると思います
まあ、これはドラム任せなので音の良し悪しよりもプレイ中にどれだけフィットするかの方が優先順位が高いと思います
ライブ中に汗でイヤフォンが外れる事もあるみたいだし
因みにイヤモニ用を使用してるプロの方の意見を聞いた事ありますが絶対専用の方が良いと言ってました
僕はイヤモニしないので今後ここは勉強していこうかなと
ざっくりですが同期(PCで制御する場合)に必要な物を記事にしてみました
この手法だとお金はかなりかかるが色々と快適にできます
機材費のほとんどはPC(Mac)代なのでここだけクリアすれば実はそんなにかかりません
(別途DAW代やプラグインの金額がかかるのでここからいくらオンされるかは各人によって変わるからわからないけど)
あと、お金があまりかからない方法でBOSSのRC300というルーパーを使う方法もあります
昔のバンドでこれやってました
ただ、スマホの延長なので細かい設定はほとんど出来ないです
同期メインでないバンドなら十分かも知れません
ただ、バグが結構あったので1年位でやめました
今は解消されてるかも知れないけどデータが吹っ飛びやすかったり、BPMが勝手に書き換えられてしまうので怖くてやめたんです
今から5〜6年以上前の話しですけど
僕はかれこれ5年以上はMacを用いたシステムでライブやってます
よくブログでPCを使う手法はフリーズしやすいからあまりオススメしないという記事を散見するけど、何通りからやってきた僕の経験談から言えるのは今時のPCは不安定ではないと言う事
ここ5〜6年で一度もライブやリハでフリーズした事ないです(Mac Book Pro で16Gメモリの場合)
なので、お金と荷物を考えなければこの手法が今の所、僕は一番好きです
笑い話しだけど友達の皿回し(DJね)がプレイ中、いきなしwi-fi拾って勝手にOSのアップデートしだしたとか言ってたわ
win機だけどね
まあ、wi-fi切れば良い話しだけどさ その話し聞いてからライブ前はMacだから勝手にアップデートしないけど一応wi-fi切ってます
今回はこんな感じで!