老いバージョンの体
桜が満開を迎えました。
今日は絶好のお日和で、間もなく84歳になる父の誕生祝いの食事に出かけ、桜散歩を楽しみました。
年配の方からよく「代が変わる頃が体調を崩しやすいから注意しないと。」とお聞きします。
60代になるとき、70代になるとき、80代になるとき…。
根拠はどうかわかりませんが、節目と感じることは間違いないですね。
80歳の前後、父はよく転んでいました。
そのうち何度かは大きなもので、脛を切って流血したり、尻もちで動けなくなったこともありました。
このまま寝付くかなぁと心配しましたが、何となく復活してお陰さまで自力で動く生活を続けられています。
あの頃がちょうど移行期だったのかもしれません。
だんだんと老いバージョンの体バランスに変わっていったような気がします。
この頃は上手いこと転ばずに、ヨタヨタと歩いています。
歳とともに骨格も筋肉も変わっていきますし、人それぞれ体重も代謝も運動量も違います。
年相応のお手本のような姿勢や体型はあるのかもしれません。
でも、誰もが理想の姿勢を目指すべきかというと、私にはどうもそうは思えないのです。
体を鍛えるのが好きな方もいらっしゃれば、苦手な方もいらっしゃる。
老いとも上手に折り合いをつけながら、その方なりのバランスを作っていくことが大切な気がするのです。
その方が、心(魂)の器として居心地がいいように思うのです。
ですから、曲がってきた背を強く矯正することより、痛みや疲れが出にくいといいな、楽に過ごせるといいな、ご自分らしいバランスが整うといいなと思ってケアをします。
決して老け込んだ体に甘んじようという意味ではありませんよ。
先日友人がこんなことを教えてくれました。
「『心はまだ若いつもりだけど、体が老けちゃって。』ってよく言うけど、あれは逆なんですって。
体はイメージする程若返る。心(魂)は歳を重ねてどんどん成熟していくもの。
だから、『体は若く、心・魂年齢は老練に。』と思うことよ。」と。
なるほど!腑に落ちたので、シェアさせて頂きます。
ありがとう。
私もこれからそう思って歳を重ねます。