蘇州夜曲
2016.11.12 01:59
♪世界の子守歌♪ 特別編!
「蘇州夜曲」
8月8日に開催された「2016 朱夏スペシャルライブ」から、素敵で特別な子守歌をセレクトしました。
「蘇州夜曲」は1940年に作られた映画、『支那の夜』の劇中歌。ゆったりとして、癒される曲です。日中戦争の時代に中国人スターとして人気を博した李香蘭(山口淑子)と、日本を代表する二枚目スターの長谷川一夫が共演し、上海を舞台に繰り広げるラブ・ロマンスの『支那の夜』。
作曲家の服部良一が作った流麗な音楽が流れるメロドラマのなかで李香蘭が歌う「蘇州夜曲」も、映画と共にアジアの国々にまで歌い継がれていきました。 作詩 西条八十。
日本で大ヒットしただけでなく、中国、台湾、朝鮮、香港、ベトナム、タイ、フィリピン、ビルマ、インドネシアなどでも公開されて人気を博しました。
そのメロディーとサウンドには中国の風土と日本人の情感、そして西洋のクラシックとアメリカのジャズが、絶妙に溶け合っています。それが民族や国境の壁を超えて、甘く美しい調べとして広く受け入れられた理由だと言われています。
1 君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く
2 花をうかべて 流れる水の
明日(あす)の行方(ゆくえ)は 知らねども
こよい映(うつ)した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも
3 髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか
君が手折(たお)りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)