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大正時代まで『瀬織津姫』を祀っていた【山田神社】佐賀県西松浦郡有田町

2021.01.26 09:13

大正時代まで『瀬織津姫』を祀っていた【山田神社】

山田神社 

松浦党の党祖、源太夫判官久公の第三子、 

有田三郎源栄公が建保6年(1218)に唐船城を築城し、 

ここに松浦市今福の「年の宮」を勧請した。 


 「年の宮」は嘉穂元年(1094) 

近江国一の宮諾冉二尊を祀る多賀明神を勧請したもので、 

松浦党が篤い崇敬を寄せた古社である。 


永禄四年(1561)六月二十六日に 

飯盛城主 松浦 親(まつうら ちかし)と その養子で後の唐船城主 有田 盛(さこう)の支援により、 

当時の圓満寺住職 阿泉(あせん)を勧請責任者とし、 本宮(年の宮)に熊野本宮から八坂社、

 加賀白山から白山社の二社を加え、 山田野三所大権現の鎮祭を行い、

 両城主および山谷地区の鎮守神としました。 

 神仏習合により圓満寺住職が歴代の宮司を兼任。 


 明治になり神社は国家管理となり、 山田神社と改称し、

大正8年11月27日村社に昇格した。 


『佐賀県神社誌要』(大正十五年)には、 

御祭神 

伊奘諾尊・大山祗命・武甕槌命・大己貴命・瀬織津比咩命 

少彦名命・宇賀魂命・菅原道真・天照皇大神・松浪森 


現在の御祭神 

伊弉諾尊・伊弉冉尊 

八坂神社:素戔嗚尊 

白山神社:白山比咩命


● 唐船城跡 

平安末期からこの地を領有していた松浦党有田氏の城址です。 

正確な築造の年代はわかっていませんが 建保6年(1218年)が有力とされています。 

 松浦党の始祖とされる源久の曾孫栄が 有田郷を与えられたことに始まっており、

 元和元年の徳川幕府による一国一城令により 唐船城は廃城となりました。 


鎮座地 

佐賀県西松浦郡有田町山谷牧甲2322-5