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Baby教室シオ

教具『雑音筒』

2021.04.06 00:00

今回取上げるのは音の種類を聞き分け、赤と青で区別された筒の中から同じ音を探し出すマッチング教具です。この教具の説明をする前に子供の聴感覚の重要性について記します。

世の中に溢れる音は耳にして心地良いと感じる楽音と不愉快さを感じる雑音(騒音)の2種類に大きく分けられます。聴力に問題がない場合にはその両方を生活の中から聞き分けることになりますが、工事現場の近くに住んでいて日中喧騒の中にいる場合とご家庭で生演奏を常に聞いている音楽家のお子さんと一般的ご家庭の日常音に溢れる場合とでは、音に対する反応は異なります。できる限り乳児期から幼児期までは楽音と静かなの環境、そして適度な生活音を耳から刺激として受取る環境バランスが重要です。

人間は環境に順応する能力が備わっており、雑音の中で過ごせばそれが雑音だと認識できなくなりささやかの音を捉えることが難しく、また楽音ばかりの環境で育った場合には雑音に耐えられなくなり音に対して敏感になり過ぎることがあります。日常暮らしていれば今の時代雑音のない世界などありませんから雑音と楽音を適度に聞き分ける力が必要になります。

そのトレーニングをするのがこの雑音筒です。6本の筒の中には小石・砂利・砂・穀類・米・ぬかなどが入っています。先ずはこの6種類の音の違いを耳を側立てて聞き分けることを行います。

それぞれの音を聞き分けた後にもう1セットとの同じ筒を用いてのマッチングを行います。木筒の中身が見えないため視覚に頼ることが出来ず、耳に意識を集中し聞き分ける力が必要です。そのためにも確りと手で握り振って音を出すようにします。

生後9ヶ月からの選択的聞く力が確りと備わり日々の中での音に対する力がついていれば、人の話に耳を傾けることが出来るようになり、その精度を上げるためにこの教具を使用することになります。