子どもたちと町をつくる1ヵ月「まちクラ」
東アジア文化都市・北九州未来創造芸術祭・Art for SDGsの地域連携プログラムです。「まちクラ」公式サイト
2020年5月開始、11月成果展示の予定だった企画が、いよいよ2021年4月~5月に開催となります。延期になった期間中、おそらくもっと多くの時間をかけてプラン打ち合わせをして、PDCAサイクルならぬ(ちょっと古いですけど)、PPPP(プラン、プラン、プラン、とにかくプランだよ!)し続けた結果、空気をたくさん含んだ「フカフカ」のプランが出来上がりました。
これまでも、「ワークショップ」と名のつくものをやってきましたが、今回はワークショップという姿をした「演劇」をつくるというなんだかよくわからない目標を立てて始めました。「まちクラ」のいろいろについては、公式ページと今後の発信に寄せるとして、ここでは少し違うことを書いておきます。
2020年5月、久しぶりにブレヒトの『アルトゥロ・ウィの興隆』を読みました。学生と一緒に”自主ゼミ”で演出プラン合戦をしているその第一回が『アルトゥロ・ウィ』だったんです。ちょうど、ベルリナー・アンサンブルのハイナー・ミュラー演出、マルティン・ヴトケ主演の上演がオンライン配信されていたりもして、同上演が2005年に新国立劇場で上演された時の興奮とかも思い出しながら・・・。
そしたら、街をテーマにした大がかりなワークショップをベースに、そこに市街即興劇として『アルトゥロ・ウィ』を入れ込んでいくプランが出来上がってきた。上演時間は最短で6時間×5日間。ちょうど、2020年の頭に旅行でシカゴを訪れたこともあるかもしれない。シカゴの大きな建物(トランプタワーもあった!)の風景と、子どもたちの手作業の段ボールの町並みと、大学生たちの演じるギャングと。街には市場がたって、故意にデフレを起こして、青果トラストが生まれて、街が繁栄してくると今度は娯楽施設(劇場とか映画館とかビンゴ会場とか)ができて。街の中が充実してくると、今度はとなり街との関係づくりが始まる。裁判は『LAW and ORDER』のパロディードラマ。フォーラムシアターの形式をもった議会と、最後のお葬式。5日間、毎日、ウィの演説がある。最後はこの街の住人全員で投票をする。これが『アルトゥロ・ウィ』の演出プラン。(どこかで実現させる機会を!!!)
それで、「まちクラ」では、この構図をある意味反転させるようなつもりで、町をつくるワークショップを進行していることが、「そのまま演劇」ということを遠くに想定しながら、プランづくりをすることにしました。
そして、、、ここからが本題だけれども、今はまだ内緒!!ということで、今後をお楽しみにしていただけると嬉しいです!