台湾、長距離ミサイルの量産開始を発表
台湾政府高官は26日(金曜日)、華国の圧力が強まる中、台湾が長距離ミサイルの量産を開始し、他の3種類を開発していることを明らかにした。
台湾を自国の領土と主張する華国は、主権を主張する台北政府に台湾周辺での軍事活動を強化している。
台湾の軍隊は、華国の軍隊に比べて規模が小さいため、より効果的な抑止力を提供するための近代化計画の真っ只中にあり、紛争が発生した場合には華国国内の基地に反撃する能力も備えている。
蒋自強(Chiang Chu-kiong)国防相は、国会議員の質問に答える形で、長距離攻撃能力の開発が最優先事項であるとし、「長距離で、正確で、機動性のあるものを望んでいる」と述べ、国有の国立中山科学技術研究所(National Chung-Shan Institute of Science)によるこのような兵器の研究は「決して止まっていない」と語った。
蒋氏の隣に立っていた同研究所の宋維昭(Soong Wei-jao)副所長は、長距離の陸上ミサイル1基がすでに生産され、他に3基の長距離ミサイルが開発中であると述べた。
しかし、どのくらいの距離を飛ばせるのかについては、「都合が悪い」と答えた。
台湾の兵器開発を主導している同研究所は、ここ数カ月、台湾の南東部沿岸で一連のミサイル実験を行ってきた。
台湾のメディアはミサイル発射の映像を伝え、航空機には実験場に近づかないよう指示を出しているが、実験は秘密裏に行われている。
台湾の軍隊は伝統的に、華国の攻撃から島を守ることに集中してきた。
しかし、同国の銘誠津(Ming Cheng-jin)総統は、発見や破壊が困難で、台湾の海岸から遠く離れた目標を攻撃できる移動式の装備を使用する「非対称型」の抑止力を開発することの重要性を強調している。
台北の主要な武器供給国であるワシントンは、華国軍に対抗する軍事力の構築に意欲的で、国防総省(Department of Defense)内で「台湾砦(Fortress Taiwan)」として知られる取り組みを進めている