手嶌 葵 「明日への手紙」
洗練された歌声。何もかもが洗われるようなそんな気さえする。
今の自分に重ねてしまう歌があるとは良く聞くもんだけど、
正にこの歌が今の自分に当てはまってるような気がする。
夢をみて上京して、様々な出会いと別れ、いろんな人に、物に触れ
今の自分がどうありたいかを見つめ直す時期。
有言実行なんて言って、30になった途端にとりあえず声を大にして宣言たりしたけど
本当は不安なことだらけだし、どうしていいかわかんないってのは正直。
「人は迷いながら揺れながら 歩いてゆく」まさにそんな感じ。
有言実行は先の見えないその先にゴールなのか通過点なのかを作るという意味で僕は使う。
闇雲走るのも良いのかもしれないけど、山のように目指す場所があれば歩きやすくはなる。
HPやブログなど物書き始めてもう10年が過ぎる。
長く続いたのもあるけど、まさかのアカウント忘れで強制封鎖してんのもある(笑)
その時、その瞬間感じたものを書き留めること。
それを振り返った時、今の自分を見つめ直すことが出来る。
「ふるさとの街は帰る場所ならここにあると
いつだって変わらずに あなたを待っている」
戻ろうと思った。一度は決心した。
もう、ここでやらずとも出来ることがあると思えたから。
地元で一から何か築くことでやっと目指していた場所に辿り着けると思っていた。
「明日を描こうともがきながら 今夢の中へ
形ないものの輝きを そっとそっと抱きしめて 進むの」
夢 ≒ 東京(上京)
地方出身者ならわかってくれる人は多いんじゃないかな。
毎日もがいてる。ただただ浮遊しているわけではない。
何となく過ぎていく時間も、マンネリ化しそうな毎日も
どこか片隅で何の為に上京して来たんだって。もがいてる。
そのままでいいんだよ。焦らなくていいんだよ。
迷うこと、悩むことは決して悪いことではないのだから。
疲れたら戻ればいい、また行きたくなったら向かえばいい。
生き急ぐ僕にとっては「立ち止まれる歌」なのかもしれない。