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常総みどりの会

湿地は宝石箱

2021.03.26 03:12

「湿地」

水鳥や貴重な植物の宝庫というイメージの方が多いかも知れません。

でもそれと同時に“宝石箱”でもあるんです!


今回は、栃木県の某湿地(具体的な名称は避けます)に行ってきたのでそこで見た昆虫をご紹介します!


3月25日 19:30

某湿地に到着しました。今年は例年行われる野焼きが雨天中止となってしまったので、この時期でも鬱蒼とした藪が広がっていて凄く不気味です。今回は、同行者がいたのでなんとかなりましたが、一人ではとても…


車を降り、懐中電灯をつけて散策を開始しました。するとすぐに同行者が何かを発見しました。


オオマルガタゴミムシです!

オオマルガタゴミムシ

Amara gigantea Motschulsky, 1844


公園や里山、河川敷まで様々な場所に生息しているマルガタゴミムシの仲間です。

昆虫やその他のごく小さな動物を捕食するほか植物の種子を好んで食べます。


よーくみると…

この個体はガの成虫を食べていました。


20:00

このくらいの時間から湿地は賑やかになり、“宝石”たちが姿を現します。


キクビアオアトキリゴミムシ

Lachnolebia cribricollis (Morawitz, 1862)


前胸がオレンジ色で前翅が青い非常に美しいアトキリゴミムシの仲間です。樹上性とされていますが、地面を徘徊する姿も多く見かけます。


アオゴミムシ

Chlaenius pallipes Gebler, 1823


沖縄を除く全国各地で見られる、緑色の美しいゴミムシです。特に湿地に多く、冬には朽木の内部で集団で越冬する姿を見ることができます。


アオオサムシ 関東平野多摩川以北亜種

(カントウアオオサムシ)

Carabus insulicola kantoensis 


この湿地では、写真のような美しいオレンジ色の個体も多く見ることができます。


アカガネオサムシ

Carabus granulatus Linnaeus, 1758


この湿地を代表するオサムシです。北海道と本州に生息し、北海道では全域でごく普通に見ることができますが、本州では東北地方に多く、関東では限られた湿地にのみ生息しています。

全体的に黒く一見美しさに欠けるように見えますが、前翅の点刻が非常に美しく他のオサムシに負けない魅力があります。


美しいオサムシやゴミムシに見とれていると、同行者が「いたーーーー!!」と叫びました。



なんだ?と思って近づくと、居たんです。


ヤツが…




セアカオサムシ

Carabus tuberculosus (Dejean et Boisduval, 1829)


前胸と前翅の縁は上品な赤、前翅の大部分は黒ですが非常に美しい点刻が見られます。

関東では非常に珍しく、私はこの湿地以外では見たことがありません。


この湿地にセアカオサムシが多く生息していることはマニアの間で広く知られていますが、2019年に上陸し関東地方に甚大な被害をもたらした台風19号の大雨によってこの湿地は越水する寸前まで増水し、その影響によって個体数を大幅に減らしたという印象があります。

やっぱりいい虫ですねぇ

写真だけでも見惚れてしまいます。

同行者もしっかり撮影できたようです。


今回はここまで。

また季節が進んだら散策しに行こうと思います。

               (Y.Onoda)