刺激時間
刺激は長くならない方が効果的です。
同じでない方が効果的です。
想像できないものの方が効果的です。
(刺激しているところからリンクを貼ってあります)
刺激というのは、その人にとって新しいものでなければ刺激とは言いません。腰が痛くて腰に刺激するというのは、予測のつく刺激なので刺激の程度は弱いと考えられます。
腰が痛くて、腰に鍼を打ってもマッサージをして、この刺激は王道だと安心する刺激にはなるかもわかりませんが、予測がつくので脳は感動しないのではないかと思います。
刺激はありえないものの方が刺激になるはずです。
また強い刺激が刺激になりにくくなるのは、そうなると想定できるからです。
弱い刺激は、想定していないので、刺激としては効果的な訳です。
動画をご覧になってもらうとわかりますが、鍼の刺激は一瞬です。決して長く留めることはしていません。鍼を打ったままにしていることを置鍼と言いますが、私は、殆ど置鍼することはありません。鍼は打った瞬間が一番のピークで、そこから徐々に刺激が落ちてきます。
その落ちた刺激が弱まることで、新しい刺激になる可能性はありますが、それなら最初から弱い刺激にすれば良いのでは?
と考えて実験してみると、それが事実だとわかります。
一瞬弱い刺激が与えられた身体は、新鮮な刺激となって脳に伝わり、身体を変化させるキッカケになるということです。しかも、予測に反した刺激部位は、新鮮な刺激となる訳です。
置鍼の意味は、最初のピークにあるのではなく、刺激が弱まった時点にあるのではないかと考えています。つまり弱い刺激こそが身体にとっては、驚くような刺激になっている可能性が高いのです。
このような解釈をする人はいないかもわかりませんが、弱い刺激は、効率良く身体を大きく変化させます。
そのことを鍼灸師は理解していた方が良いと思います。日本の鍼灸は微妙な刺激で効果をあげてきました。そして日本人には、それが合うはずです。まぁ自分自身が鍼をグイグイと中に入れるような刺激は嫌なので、人にもそれをしたくないという理由が一番大きいですね。(笑)